よく悪口を言われても無視することが一番の対処法だと言われます。
その理由は2つあります。
- 悪口を言う人は悪口を言われた人の反応を見て喜ぶから
- 悪口には何の価値もないので悪口に煩わされるよりは無視した方がいいから
ただし、中には聞く価値のある悪口もあります。
今回は聞く価値のある悪口と聞く価値がない悪口について考えてみましょう。
聞く価値のない悪口
聞く価値のない悪口は一言で言うと、悪意のある悪口のことです。
相手のことをまったく考えずに言った悪口です。
相手を傷つけるための悪口
悪口は本来相手のことが嫌いで、相手を傷つける目的で発する言葉です。
あなたを傷つけるために発した言葉を、まともに受け取って反応してしまっては相手を喜ばせるだけです。
そのため、人を傷つけるための悪口にはまったく聞く価値はありません。
悪意はないけど傷つく悪口
基本的に悪口そのものは、相手の気持ちを無視していると言えますが、中には何も悪気がないのに人を傷つけてしまう人もいます。
自分が言った言葉を、相手がどのように受け止めるかを深く考えずに言葉を発してしまう人です。
頭に浮かんだことをそのまま言葉にしてしまう人です。
そのタイプの人は、自分の言葉の影響力や受け止められ方をまったく考えていません。
そのため言った本人に悪気がなくても、聞いた相手は悪口と受け取ってしまうことがあります。
このタイプの人の言葉は悪口に聞こえたとしても、まったく聞く価値はありません。
無視してもいい悪口です。
口が悪いだけ
言葉だけを聞いているとまるでケンカをしているようなタイプの人がいます。
いわゆる口が悪い人ですが、ほとんどの場合、口が悪いだけでケンカを仕掛けているわけでも相手を嫌っているわけでもないことが多いのです。
漁師や建設現場など気を緩めると命に関わる職場にいると、口が悪くなってしまう傾向があります。
大きい声で注意したり、短い言葉で素早く指示したりしなければいけないからです。
ときには悪口のように聞こえてしまうかもしれませんが、「悪口」と「口が悪い」は似ていますがまったく違うものです。
では、現場仕事系の人や工事関係の職人さんは総ての人が腹黒い人悪い人か?と言えばそうではないですよね?
一般的にサラリーマンと云われる人達よりも多少(かなりの人もいますが…)言葉遣いは悪いですが、人間的に素晴らしい人を少なくとも私は何人も知っていますよ。
事故が起きたら大変だから交差点では信号をよく見て、左右確認忘れないように…
バカヤロー死にてーのか!
うーん
口が悪くても根がいい人は居るのかもね。
時間が無いだけなんじゃない?
聞く価値がある悪口
悪口はどう考えても悪口なので、聞く価値はあるはずがないと思ってしまいますが、必ずしもそうではないケースもあります。
批判
悪口も批判もそれほど変わりがないように思えますが、実は大きな違いがあります。
批判は良い点も悪い点も含めて、総合的に判断した上で行うものです。
つまり、悪いことしか言わないのは批判ではなく悪口だと言うことです。
本来の意味での批判であれば、客観的に改善すべきところを指摘してくれるわけですから、耳を傾ける価値はあります。
本当に悪口でも聞く価値がある悪口
本当に悪口を言われていたとしても、時と場合によっては聞く価値がある悪口になることがあります。
たとえば、ある職場に上司Aと部下Bがいたとします。
部下Bはマニュアルを無視して仕事の手を抜き、空いた時間で仕事をさぼって私用をするような社員でした。
上司Aは業を煮やして、ある日部下Bが泣いて謝るほどの叱責をしました。
実際そのままでは部下Bは社会人としてもダメになる可能性があったのですが、事情を知らない周囲の人は上司A の叱責を悪口と捉えてしまいます。
そのため上司Aは周囲から悪口を言われてしまいます。
しかし、上司Aはその悪口を聞いたことで、自分にも非があることや、やり過ぎたことを反省しました。
その後は部下への注意には言葉を選ぶことにしたそうです。
つまり、悪口であっても耳を傾けることで、自分にも反省すべき点があることに気が付くことができます。
これが聞く価値がある悪口の代表的な例です。
まとめ
同じ悪口でも聞く価値がある悪口、聞く価値がない悪口の違いはお分かりいただけたでしょうか?
悪口をすべてシャットアウトしてしまうことは簡単です。
しかし、中には悪口から気付くことがあるかもしれません。
そこに気付くかどうかはあなたの受け取り方次第です。
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