
何でも損得で考えることには問題がありますが、悪口に関しては損得で考えた方がいいかもしれません。
なぜかというと悪口には損しかないからです。
これは悪口を言われた側だけでなく、悪口を言った側にも同じことが言えるのです。
今回はなぜ悪口は言う方も言われる方も損をするのかを考えてみましょう。
悪口を言われる方の損
まずは悪口を言われる方の損について考えてみます。
悪口を言われたストレスで損をする

悪口を言われたり自分の悪口をSNSで見つけたりするだけで、ストレスがたまります。
特に悪口を言った相手がはっきりしない場合はなおさらですね。
相手が分からないと直接気持ちをぶつけることもできないので、モヤモヤしてストレスをためることになります。
しかし、相手が分かっていればストレスがたまらないかというと違います。
相手がどんな気持ちで悪口を言ったのか、いつから自分のことを悪く思っていたのかなど、いろいろなことを考えてモヤモヤしてしまいます。
直接悪口を言われれば、真意を問いただすことができるだけマシですが、陰口をたたかれているときはストレスがたまりっぱなしになります。
たまったストレスはそのままにしておくと、精神的にも良くないので何らかの方法で発散することになります。
ストレス発散法は人によって違いますが、運動や食べること、気分転換などで発散するとしてもいくらかは経済的な負担は増えるはずです。
精神面だけでなく経済面でも損をしてしまいますね。
悪口を言われたときは無視するのが一番とよく言いますが、悪口を言われただけでストレスがたまるので、無視していてもストレスはたまります。
悪口の相手を問い詰めたり反論したりすることで解決すればいいのですが、解決しなければストレスはたまる一方です。
悪口の相手をするのも損

悪口を無視していてもストレスがたまって損をしますが、無視せずにまともに相手をしてしまうとストレス以外の損も発生します。
悪口を言う人はどんなに言い返されても自分の言うことを撤回することはありません。
人によっては悪口を言った相手が動揺したり、むきになったりするのが面白くて悪口を言う人もいます。
つまり、悪口に反論することでは何の解決にもならず、何も生まれることはありません。
相手をするだけ時間の無駄ということになります。
同じ時間を使うのであれば、たまったストレスを発散することに時間を使った方がまだ建設的なのです。
自分がしっかりしていれば悪口を言われることはないと考える人もいるかもしれませんが、どんな人でも悪口を言われます。
人の口には戸を立てられないので、すべての悪口に対処していてもは時間がいくらあっても足りません。
損ですね。
どんなに好かれている人だって、必ず誰かから嫌われているんですから。
悪口を言う方の損
悪口を言う方は嫌な相手の悪口を言うことですっきりするので、損はないと考えるかもしれません。実は悪口を言う方も損をしています。
感情的な悪口は言う方もストレスがたまる

人間の脳は進化する段階で言葉を理解したり、理論的な思考をしたりする部分が発達してきました。
一方で他の動物と同じように本能的な行動をする部分も残されています。
本能を司る脳の部分を仮に「旧脳」、理論的に考える部分を「新脳」と呼ぶとしましょう。
旧脳は言葉を正確に理解できないので、主語という概念がありません。
そのため、感情的に悪口を言うと、旧脳は自分に対して言われたと解釈してしまいます。
自分が言った悪口でもストレスがたまってしまうのです。
しかし、感情的な悪口ではなく冷静に相手の悪い部分を指摘して改善させる目的であれば、それは旧脳ではなく新脳を使うことになります。
新脳を使えば相手にとっては悪口に聞こえるかもしれませんが、言った方はストレスにはなりません。
それは悪口ではなく、批判や批評になるからです。
ですから、自分の言った悪口でストレスがたまらないようにするには、感情的ではなく客観的、論理的な視点で相手に指摘しましょう。
自己啓発あるある話。
脳は主語を理解できない。だから他人の悪口を言っても、脳は自分の悪口を言われているように感じて、不快な気分になります。これは本当なのか疑問に思っています。
その理由は…
— ムソムソ心理学【人間関係の悩み】やっかいな人はこれで解決! (@yakkainahito) May 27, 2021
(続き)
私が中学1年生のとき文化祭でナレーションをしました。
私ともう一人ナレーションをした女の子がいたのですが、リハーサルでは先生はその女の子ばかりほめていました。
私のことはまったくほめてくれなかったので、あまりいい気分ではありませんでした。
(続く)
— ムソムソ心理学【人間関係の悩み】やっかいな人はこれで解決! (@yakkainahito) May 27, 2021
(続き)
脳は主語を理解できないということが本当に正しいのなら、女の子がほめられているのを聞いた私の脳は、自分がほめられていると思って気分が良くなるはず。
しかし、実際はそうはなりませんでした。
以上、私の体験談でした。
— ムソムソ心理学【人間関係の悩み】やっかいな人はこれで解決! (@yakkainahito) May 27, 2021
悪口を言うとスッキリする場合
日本ではなかなか本音を言わない建て前社会ですが、中でも人の悪口は本人に対して面と向かって言うことはできません。
明らかにその人が間違っている場合でさえ、公衆の面前で批判をすることがはばかられる社会なので、ストレスが溜まりやすいのです。
そのため、日本では本人がいないところで悪口を言う陰口が悪口の主流となります。こうして普段言えないことを信用できる人の前で吐き出すと、ストレスが発散されてスッキリすると言う人がいるのは事実です。
特にその悪口に同意してくれる人が周囲にいると、相乗効果でよりストレスが発散されます。
まとめ
悪口を言っても言われてもストレスがたまるので損をします。
同じ人生を生きるのであればストレスとは無縁に過ごしたいものですが、人間関係がある限りそれは難しい注文かもしれませんね。
せめて自分から悪口を言うのはやめることでストレスを減らしたいものです。
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