コミュ障

コミュ障の特徴・心理・対処法

コミュ障の人

社会に出ると多くの人に出会いコミュニケーションが必要となります。

コミュニケーションが多く取れる人は人間関係やビジネスにおいて有利ですが、コミュニケーションが取れないと社会では苦労します。

また周りの人からも距離を置かれて孤立し兼ねません。

自分はコミュニケーションに障害がある「コミュ障」かもしれない、周りにコミュ障がいてお困りの方必見です。

直す方法とうまく付き合う方法を徹底解明いたします。

コミュ障とは

コミュ障は言語障害の一つでコミュニケーションや対人関係が苦手である「コミュニケーション障害」を略した言葉です。

一般的に他人の気持ちを理解することができない人を指します。

発達障害や自閉性障害、アスペルガー障害など別の精神疾患が隠れていることも少なくありません。

たとえば図書館や公共の乗り物では静かにしないといけません。

普通の子どもは一度注意を受けると言うことを聞きますが、コミュ障の人はいつまでも走り回ったり騒いだりします。

何らかのストレスが原因でコミュ障を発症します。

筆者が子どもの頃、近所に済んでいたあの子は今思うと本当のコミュ障だったと今気づきました。

授業中「わーー!!」と大声を出したり教室をウロウロ立って回ったり、いくら先生が注意しても利かない子がいました。

授業の邪魔だとみんなに言われていましたが、コミュ障だったのかもしれません。

口数は多くはありませんでしたが、普通にお喋りする子で、精神障害だとはまったく考えもしませんでした。

“コミュ障”という言葉は、インターネットから生まれた言葉で、精神疾患の病気というよりも人見知りや、他人とのコミュニケーションがうまく取れないと感じた時に「自分はコミュ障だから参加できない」と都合の良いように解釈する人の事を言います。

筆者が初めて職に就いた時、コミュ障と称して面倒な事から逃れようとしている同期Sさんがいました。

懇親会などの行事は参加しない、ミスをしても「どうして私だけが…」と号泣するばかりで謝らない、反省しない、どうせ無理だと面倒な事は同僚に押し付けるのが日常となり上司や同僚に責められ、2ヶ月で辞めました。

寿退社した筆者は在職している同期といまだに連絡を取り合っているので、去年、同期の忘年会に呼ばれました。

盛り上がる話もたくさんありましたが、Sさんの話題になりました。

すぐに辞めてしまったけど、インパクトある人だったのでみんな良く覚えていました。

2年前見かけた人が言うには化粧もせず、Tシャツにズボンといった格好でハローワークに入って行くのを見かけたそうです。

結婚を機に退職した別の同期もハローワークで見かけたと言うから職を未だに転々としているのかもしれませんね。

身近にコミュ障の人がいたらあなたはどう対処しますか?コミュ障の人は最初からそうだったわけではなく、何かのきっかけでなる可能性が誰にでもあります。

まずコミュ障の実態を知ってひとつひとつ解決していきましょう。

コミュ障の特徴や共通点

コミュ障の人は人と話す事が苦手、人の気持ちを理解できないといった共通点があります。

大きく分けて無口なコミュ障の人と喋るコミュ障の人の2タイプに分かれます。

無口タイプのコミュ障の人は自覚症状がある場合がほとんどですが、多弁タイプのコミュ障は自覚症状が無い場合が多いです。

普通に喋るので他人から言われて初めて気づくのではないでしょうか。

ではそれぞれどんな特徴があるか見ていきましょう。

無口タイプのコミュ障

話し方が独特である

無口なコミュ障の人は「お、お、おはよう」と言葉の始まりを何度も繰り返します。

“どもり”とも言いますが、吃音(きつおん)症であったり、オウム返しであったり、単語単語で喋ります。

ネガティブである

コミュ障の人は

「できない」

「無理だ」

「失敗するかもしれない」

が口癖です。

何事にも不安が付きまっとっている臆病な性格がゆえの発言です。

失敗すると、「しなければよかった」とひどく落ち込んで後悔するタイプです。

他人の目を気にする

コミュ障の人は自分を見て笑われているような感覚に陥り、キョロキョロと挙動不審になります。

異常に他人の目を気にするから緊張して失敗する、失敗するからしたくないの悪循環です。

他人からどう思われているか、どう評価されているか気にするあまり新しい事に挑戦することが出来ません。

人付き合いが苦手

コミュ障の人は基本一人でいるのが楽で人付き合いも面倒なので休日は家から出ないで一人で過ごします。

買い物も通販で済ませ、極力人との接触を避けて生活しています。

多弁タイプ

空気が読めない

多弁タイプのコミュ障の人は場の空気が読めず暗黙のルールが理解できません。

きちんとした指示でなければ動くことができません。

例えば「好きな物を取っていいよ」と言われたとします。

配慮ある人は順番は目上の人からと思いますが、コミュ障は遠慮もなく自分の好きな物を取ります。

また、上司が忙しそうに動き回っているとします。

普通なら期限内に出す書類をタイミングを見計らって提出しますが、コミュ障の人は今自分には上司と関わる必要があると思い、声を掛けて後回しにされた意味が分かりません。

コミュ障のレベル

コミュ障には人との会話が苦手だという軽度から、人に会うのが怖くて外出もできない重度のものまであります。

軽度

周りから見てコミュ障だとわからないレベル

他人との会話は出来ますが、沈黙が苦手、気まずい、他人にどう思われているか勝手な思い込みで人知れずストレスを抱えています。

中度

極度の緊張悩むレベル

・人前に出ると緊張してどもる

・手に大量の汗をかく

・人前に出ると緊張して頭が真っ白になる

・人前に出ると顔が赤くなり体中が熱くなる

重度

対人恐怖症になるレベル

もはや人と話すのが苦痛で仕方ない、いっそ人と合わなければいいんだと外出しないで家に引きこもります。

幸い今の世の中、インターネットで買い物も支払いも娯楽も全て出来るので困る事はさほどないようです。

コミュ障になる原因

要因が複雑であるため、一概にすべての方にあてはまるとは限りません。

育った環境

テストで90点取っても100点でないと意味がないと教育を受けた子どもは、完璧でないとダメなんだと思うのが当たり前になっています。

親の顔色を伺ってばかりでビクビクした性格になります。

成長しても他人の顔色を伺って人にどう思われているか過剰に気にした結果、コミュ障になります。

トラウマがある

過去に

・親の虐待

・躾

・愛情不足

・いじめに遭った

・人に裏切られた

・失敗を笑われた

など恥ずかしい体験や恐怖体験が完全に脳内に定着してしまい、大人になってからも払拭できない人がいます。

小さいころから人見知りで人と接する事が少なく成長してからも人見知りが直らなかったのが、コミュ障になった原因の一つです。

人が多い所や雑談、人前で喋るのが苦手な人はコミュ障になる傾向があります。

挫折した

コミュ障の人は

・受験に失敗した

・就職試験に失敗した

・事業に失敗した

など人生の岐路において大きな挫折を味わった経験があります。

引きこもりになったり立ち直る事ができませんでした。

知識や経験不足

コミュ障になったのは、会話慣れしていなくて単に話すネタがないのが原因というケースもあります。

特に初対面の時、会話がなくて気まずい思いしませんか?

初めて会ったのだから共通の話題がなくて当たり前。

コミュ障の人は質問から入ればいいのに何を話していいかわからず、ただただ沈黙の時間が過ぎていきます。

コミュ障の心理

吃音(きつおん)が出る

コミュ障の人は吃音が出ることを恥ずかしく思っています。

うまく話すせるか不安や恐怖を感じるようにもなります。

この心理は、成長の過程で「うまく話せない」という経験が増えれば増えるほど強くなります。

ですからコミュ障の人は長い会話は嫌いです。

うつむき加減になる

コミュ障の人はいきなり話しかけられるとビクッとなります。

コミュ障の人は対人恐怖症でもあり、人と目を見て話す事はおろか面と向かって喋る事が出来ませんので、いつもうつむき加減です。

うまく答えられないため、焦っている顔を見られたくない、話しかけないでと切実に思っています。

プレッシャーがある

人見知りで人前が苦手という対人恐怖症から次第にコミュ障に陥っていくケースもよく見受けられます。

人から良く思われたいという意識が強く働きすぎている心理からくるものです。

面白い事を言わなければいけない、ミスは許されないというプレッシャーに押しつぶされそうです。

決めつけている

コミュ障の人は

・今自分を見て笑った

・自分の悪口を言っているに違いない

・私なんか相手にされるはずがない

と勝手に決めつけています。

これには防衛本能があります。

あらかじめ最悪の状況を想定しておくことで「やっぱりね」とダメージが少なくて済むからです。

予防線を張る

コミュ障の人は初対面や初めての事をするのは誰でも不安なものです。

初めから無理だ、できるわけないと言っておけば、都合が悪くなったら言い訳にもなります。

コミュ障を直したい

コミュ障の直し方は、段階を踏んで直そうと思うことが大切です。

基本は挨拶

挨拶をされて気分が悪いと言う人はいません。

声が出ないかも自信ないかも恥ずかしいと言う人はまずは会釈から始めましょう。

挨拶が出来れば笑顔でいることです。

相手の印象がグッと良くなります。

相手を見て話す・聞く

目を見て話すのが苦手なコミュ障の人は眉間あたりを見てください。

時折うなずくことで話を聞いてもらってると好感度が上がります。

沈黙を恐れない

会話は何時間もひっきりなしにあるものではありませんから、コミュ障の人も沈黙を恐れず会話に参加してください。

コミュ障の人は自分の得意なネタを用意しておくとスムーズに言葉が出やすくなります。

今の時代、インターネットを駆使すれば情報量は無限にあります。

相手に合わせたネタが一つでも見つかると話の輪が広がります。

動画を投稿する

コミュ障を直すのは実際に人と喋り慣れることです。

ですが、喋れないから悩んでいるのです。

というわけでコミュ障の人は毎日自撮りで動画を投稿してみよう。

コメントやいいねを求めているわけではありません。

あくまでも喋り慣れる事が目的です。

コミュ障の人とうまく付き合うには

コミュ障の方の言動の場合、悪気がないケースが多いので一人腹を立ててもなぜ腹を立てているのか理解できない人が多いのです。

それがコミュ障です。

怒っても気分悪くなるだけで自分が悪者になる可能性もあります。

コミュ障の方と付き合うには、追い詰めないように、“一般的普通”を捨て、コミュ障の普通を理解しする大人の対応が必要です。

コミュ障という言葉はマイナスイメージな言葉であると同時に、相手の人格を否定する言葉にもなりやすいのが現状です。

そのため面と向かって「コミュ障を直してください」と言うのは、反感を買い、人間関係を悪化させる恐れもあります。

やんわり言い換える必要があります。

例えばネガティブ発言ばかりの人には「大丈夫、失敗は誰にでもある」と失敗から学ぶ大切さを教えましょう。

良い所を引き出してやると自信にもつながります。

「笑顔がいいね」

「良くできた○○だね」

といった、たとえ小さな褒め言葉であってもコミュ障の人からすれば今後の自信につながります

周りのサポートも必要ですから長い目で見守ってください。

まとめ

いかがでしたか?

コミュ障のこと理解できましたでしょうか?

「変わりたい」と思う気持ちがあれば必ず変われます。

職場のみんながストレスなく過ごせるように努力してみましょう。

 

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