悪口は確かに悪いことですが、悪口をいったことが原因で警察に逮捕されることはあるのでしょうか?
ほとんどの人はそんなことはあり得ないと思いますよね。
しかし、悪口が名誉毀損などに該当することがあるのは事実です。
今回は悪口を言って逮捕されることはあるのか、あるとすればどんなケースなのかを検証してみたいと思います。
悪口で逮捕された実例
悪口で逮捕されたという例をネットで探したところ、以外にも名誉毀損などではなく、単純に悪口をいったことで逮捕されたケースがありました。
さっそく詳細をご紹介しましょう。
悪口が原因で県迷惑防止条例違反による逮捕
2017年4月5日に兵庫県西宮市に住む86歳の女性が、61歳の女性に対して「嘘つくババア」などと、繰り返し叫んだとして逮捕されました。
兵庫県迷惑防止条例で「著しく粗野又は乱暴な言動をすること」を禁止しています。
そのため、この条例違反で逮捕されたのですが、もちろん1度や2度の悪口で逮捕されることはありません。
この女性は逮捕の7年前のゴミ集積場の移設によるトラブルから始まっていて、被害者から相談を受けた警察が何度注意しても改善されないため逮捕に踏み切ったようです。
兵庫県の条例と同じような条例が他県にもあるのかはわかりませんが、この条例で逮捕されること自体が珍しいのは間違いありません。
かなり特殊なケースだと考えられますね。
◆参照元
https://lmediajp/2017/04/22/78324/
名誉毀損罪や侮辱罪との違い
悪口で逮捕というと侮辱罪や名誉毀損などを頭に浮かべる人も多いでしょう。
しかし、侮辱罪や名誉毀損罪は刑法に規定されている罪なので、一定の条件を満たさなければ成立しません。
特に兵庫県の条例と違う点は、侮辱罪や名誉毀損罪では被害者の「社会的な評価を下げる」という要件が必要となります。
条例で逮捕された女性は侮辱的なことを言ってはいますが、被害者の社会的評価を下げるとまでは言えないので、侮辱罪や名誉毀損罪には該当しなかったようです。
つまり、刑法に比べると条例は適用されやすいと言うことにもなりますが、それでも継続的に悪口を言い続けないと逮捕されないことになります。
また基本的に名誉毀損罪などは親告罪なので、被害者の告訴が必要です。
つまり現行犯などで逮捕されることはありません。
しかし、つい悪口を言ってしまうという程度では逮捕されることはありませんが、悪口が多いと自覚している人はエスカレートする前に悪口の癖を直しましょう。
SNSでの誹謗中傷で逮捕される?
最近ではSNSの普及によって不特定多数の人間によって誹謗中傷されることも多くなりました。
SNSの特徴として匿名性があげられますが、こうした状況でも逮捕や告訴の可能性はあるのでしょうか?
先ほどの兵庫県の条例ではSNSまで対象とするのは無理がありそうなので、考えられるのは名誉毀損罪といった刑法違反です。
前述の通り親告罪なのでいきなり逮捕ということはまずありません。
しかし告訴をする場合は相手を特定する必要はないので、匿名で個人を特定できないからと言って告訴が出来ないということではありません。
告訴が認められれば警察が個人の特定をすることになるので、匿名だからと言って安心することは出来ませんね。
また、SNSでの誹謗中傷が社会問題となっているので、今後法改正などは十分に考えられますね。
今は逮捕や告訴の可能性が低いからといって、将来もそのままとは限りません。
SNSで誹謗中傷に参加したことがある人は、今のうちに慎むことをおすすめします。
名誉毀損で訴えたら良いとおもいます。
金はかかりますが質問者さんくらい意思が強いなら裁判費用くらいだせると思われます。
まとめ
悪口で逮捕されることはあるのか、という疑問に対する回答としては、可能性としても現実的にもあり得ることになります。
逮捕は条例などがない地域では難しいですが、告訴まで含めて考えると十分可能性はあると言えます。
特にこれからはSNSの誹謗中傷が社会問題となっているので、より逮捕や告訴が現実的になるでしょう。
匿名だから捕まらないだろうと、軽く考えているのであれば今のうちに考え直す必要があります。
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