悪口をいった人と言われた人が仲良くなるというのはあまり考えられませんが、同じ人の悪口をいうことで仲良くなるというのは考えられることですね。
実際に自分で経験がある人や、仲良く悪口をいっているグループを知っている人も多いでしょう。
なぜ同じ人の悪口をいうだけで仲良くなれるのでしょうか?
今回は悪口で仲良くなれる心理について考えてみましょう。
悪口がきっかけで仲良くなることはある?
人と人が仲良くなるきっかけはいろいろありますが、最も多いのは「話が合う」ことではないでしょうか。
そう考えると悪口がきっかけでも仲良くなれるということになります。
敵の敵は味方
たとえば同じ人が嫌いというのは「敵の敵は味方」という感覚に近いかもしれません。
趣味が同じ人とは話が弾むのといっしょで、嫌いな人が共通であればやはり話は弾むことでしょう。
たとえ嫌いな人が同じという意外に共通点がなく、趣味も合わない人であっても特定の人の悪口をいっているときは仲間意識が芽生えています。
これには心理学でいわれている「バランス理論」が深く関係しています。
AとBの二人の人間がいたとして、C(物でも人でも良い)に対する評価が、二人とも一致すればAとBは仲良くなれるという理論です。
たとえばサッカーが好きな人同士、嫌いな人同士は仲良くなることが出来ますが、野球が好きな人とサッカーが好きな人は仲良くなれないということです。
もちろんこれは初めて出会ったときのきっかけとして有効という意味で、もともと仲が良かった人が違うスポーツが好きだからといって仲が悪くなると言う意味ではありません。
いずれにしても共通点が嫌いな人であっても、むしろ嫌いな物が共通であるほど仲が良くなると言われています。
仲良くなるきっかけとしての悪口はあり?
ある人と仲良くなりたいとして、そのきっかけに他人の悪口をいうことはありなのでしょうか?
もちろんひとつのきっかけとしては可能性はあるでしょう。
ただし共通の嫌いな人を確実に見つけることが必要で、相手がそれほど嫌っていない人の悪口をいってしまうとむしろ自分が嫌われる結果になることもあります。
また、悪口はあくまできっかけであって、それしか共通点がなければ一時的には仲良くなっても長続きしないことも考えられますね。
共通した嫌いな人をきっかけにするよりは、苦手なことや嫌いな食べ物など人間以外のことを対象にした方がまだ長続きするでしょう。
個人的には無しですけど、そういう関係は非常に多いですね。
仲がよいと言えます。
ただ、悪口を言って評価を下げるのは、悪口を言っている当人であるということを、ご承知ください。
男女の違い
女性はコミュニケーションに関しては男性と考え方が違うと言われています。
もちろん、すべての女性が違うというわけではなく、男性と比較すると傾向が強いという意味です。
男性の場合は会話に目的を求める傾向があるので、何も目的や問題がない男性グループでは会話さえしないこともよくあります。
これに対して女性は会話に目的を求めないことが多いので、とりとめのない話を長く続けることが多いのです。
悪口に関しても男性と女性では明らかに異なった傾向があります。
A、B、Cの女性が集まって会話をしているときに、Cの女性が席を外したとします。
そうするとAとBがCの悪口を言い始めます。
同じようにAが席を外してもBとCがAの悪口をいうということが普通に行われます。
しかし、男性は本人がいないときに悪口をいうことに罪悪感を覚えるので、女性グループのような悪口の言い方はしない傾向が強いのです。
つまり女性は悪口もコミュニケーションのひとつとして考えていることがわかります。
悪口を言うことで仲間意識を高めるのは、女性にその傾向が強いようです。
私も、つるむ女子達は苦手です。
グループ作ってるくせに、その中の誰かが欠席したりトイレ行ったりするとその子の悪口が始まったり…。
まとめ
女性の中には悪口もコミュニケーションのうちと割り切っている人も多いようですが、やはり悪口で結びついているグループは端から見ていると近づきがたい雰囲気があります。
一見すると中が良さそうですが、ふとしたきっかけで仲違いするのは、悪口でつながっているグループが多い気がしますね。
嫌いな人で結びついている関係よりも、好きなことや同じ趣味でつながる方が健全で長続きするものです。
みなさんも悪口つながりの関係よりも健全な関係を目指しましょう。
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