悪口には生産性がないとよく言われます。
生産性にはものを作って生産するという意味だけではなく、やる気を出させるという意味で精神的にプラスになることも含まれていると解釈できます。
つまり悪口を言われた人はやる気をなくして生産性を低くし、悪口の行為自体にも何のプラスの作用もないことから、悪口は非生産的と言われます。
しかし、悪口の解釈を少し変えると、生産性のある悪口も存在するのではないでしょうか。
今回は悪口と生産性について考えてみましょう。
生産性のない悪口
まずは生産性のない悪口について考えてみましょう。
感情的に言った悪口
大人でもそうですが特に子供の悪口は感情的で、「バーカ」を連呼したり、口汚く罵ったりとまったく生産性のかけらもありませんね。
なぜこうした感情的な悪口は生産性がないと感じてしまうのでしょうか。
それはその悪口がただの感情のはけ口でしかないからです。
感情を吐き出すのは本能的な行為とも言えます。
本能的な行動では、人間が考える生産性につながる行動とは到底言えないので、反射的に非生産的だと感じてしまいます。
ほとんどの悪口はこうした感情的なものですから、生産性がないといわれても仕方がないでしょう。
人をおとしめる悪口
人をおとしめるために発した悪口もまた生産性がない悪口です。
なぜかというと人をおとしめるというのは、相手を落とすことで自分を上に見せようとする目的で行われます。
本来であれば自分が実力を付けて上に行けばいいので、そうすれば生産的と言うことができますね。
しかし、相手を落とす、つまりマイナスにすることは、自分がプラスになったように見えても自分自身はまったく変わっていません。
相手がマイナスになっただけですからとても生産的とは言えませんね。
せめて自分も少しは努力をしていればいいのですが、こうした悪口を言う人は手っ取り早く相手より上になろうとするので努力などはするはずもありません。
悪口を言うことで周囲の人から評価を下げられていることも気付かない非生産的な人です。
悪口で盛り上がるグループなど、よくいますね、
グループ内の人間の悪口は言わないという暗黙があったり、悪口を言われたくないからグループに入っていたり。悪口を言う人って、自分の悪口は極端に嫌うんですよね。
笑えます。
不平不満を吐き出す悪口
悪口の中には自分の不平不満をぶつける悪口もあります。
その悪口の特徴としては「~は○○のせい」というフレーズが含まれることです。
○○のせいということで、○○に対して悪口を言っているのですが、○○は必ずしも人とは限りません。
世の中や、政治や制度など人以外のあらゆるものも悪口の対象になっています。
「○○が悪い」ということ自体はそれほど悪いことではないでしょう。
実際に悪い場合が多いのですから。
しかし、なぜ悪いのか、それを直すにはどうしたらいいのかと言うことまで踏み込まなければ、単に不正を言っているだけの非生産的な悪口となってしまいます。
実際に代替案を話したとしても、それが原因で「悪いこと」が修正されることはほとんどないでしょう。
それでも前向きな考えを示すことは、自分にとって生産的な行動となります。
プラス思考を実行していることになるので、自分の精神にとって生産的という意味ですね。
私の知り合いにも、
こう言う人がいますよ。他人の悪口や仕事の不満を、
TELで1時間も2時間も話してきます。もうヘキヘキします。
ネガティブ人間って最低ですよ。
生産的な悪口とは
非生産的な悪口について考えてみましたが、生産的な悪口などないような気がしますね。
実は生産性があるかどうかは悪口を受け取った人の考え方によるのです。
悪口を生産的に受け止める
悪口を悪口としてそのまま受け取ってしまうと、感情的になってしまうだけで何の生産性もありません。
しかし、悪口を自分に対する批判と受け止められれば、自分を見直したり、変えたりすることもできるので生産性があると言えるでしょう。
こうした考え方をすると感情的に反応してしまうよりもずっとプラスになります。
悪口を言った相手に対しても、むしろ感謝の気持ちを持つかもしれませんね。
そうなると悪口を言い返すこともなくなるので、悪口合戦をループを避けることにもなります。
悪口に傷ついて、うじうじ考え込むこともなくなるはずです。
悪口を言う側に生産性はある?
悪口に生産性を見いだすのは言われた側と言いましたが、悪口を言う側には生産性はあるのでしょうか。
結論から言えば悪口を言っても生産性に結びつくことはないでしょう。
唯一精神的な生産性が考えられるのは、悪口を言うとすっきりしてストレスが解消された気分になるという点でしょうか。
しかし、これもそう思うのは一時的なことで、ストレスはむしろため込むということが分かっています。
最終的にはストレスが増えて、また悪口を言って発散することになるので、ループから抜け出せなくなってしまいます。
これでは生産的とは言えないでしょう。
まとめ
基本的には悪口には生産性はありません。
特に悪口を言って盛り上がったり、人をおとしめたりするグループには生産性のかけらもないと言えるでしょう。
しかし、悪口を言われる側としては考え方ひとつで悪口を生産的に変えることもできます。
悪口を言われたら感情的になって報復するのではなく、謙虚に受け止めて生産的なものに変えてしまいましょう。
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