悪口のひとつに陰口があります。
同じ悪口のひとつでも陰口はより陰湿で悪意を感じる言葉ですね。
普通の悪口と陰口はどのような違いがあるのでしょうか？
今回は悪口と陰口の違いについて考えてみましょう。
陰口とは
まずは陰口の意味を辞書で引いてみましょう。
かげ‐ぐち【陰口】 の解説
その人のいない所で、悪口を言うこと。また、その悪口。
上記の通り悪口の中でも、悪口の対象者がいない場所で言う悪口を陰口と呼んでいます。
例えば、相手に向かって「ばか」というのは、「悪口」だけど、「陰口」ではありません。
陰でヒソヒソ「悪口」を言うのを「陰口」と言います。
相手のいないところで悪口を言うのには、それなりの理由があるはずです。
悪口を面と向かって言わず、陰口を言ってしまう理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
陰口を言う人の特徴
まずは陰口を言う人の特徴を考えてみましょう。
劣等感が強い
陰でこそこそ他人の悪口を言う人は、劣等感が強く他人と自分を比べてしまう人が多いですね。
劣等感の裏返しという表現があるように、自分が劣っているところが優れている人に対して、嫉妬心や妬みの気持ちを抱きます。
そのため、陰口の対象者に少しでも悪いところがあると、それを大げさに広げて陰口をたたくのです。
劣等感が強い人は概ね自分に自信がない人が多いので、面と向かって悪口を言わず陰口をたたきます。
直接対峙して言うほど根拠や裏付けのある悪口ではないですし、面と向かって悪口を言って反撃に合うことを恐れているのです。
気が弱い
直接悪口が言えずに陰口をたたく人は気が弱い、人間としての器が小さいとも言えます。
気が強く自分に自信がある人であれば、気に入らない人がいれば直接悪口を言ったり、非難したりするでしょう。
それができずに陰口をたたくと言うことは、気が小さく自分に自信がない証拠とも言えますね。
自分に対する評価が低いと思っている
周囲の自分に対する評価が低いと思っている人は、評価が高い人を見ると過大評価だと感じてしまいます。
自分の方が優れていると思っているので、その人の悪口を言うことで評価を下げようとします。
直接本人に悪口を言わないのは、周囲に悪評を広めて対象者の評判を落とそうとしているからです。
直接本人に悪口を言ってしまったら、本人が知らないうちに悪評を広めることができません。
つまり策略的に悪口を広めたい人は陰口をたたくのです。
これまでの人生で認められて来なかったヒト、もしくは今現在満足のいく評価を受けいていないと勝手に思っている哀れで低俗な、生物学上のホモサピエンスです。
心理は反動ですね。
他人を下げることで自分を高く見せたいという心理です。
面と向かって悪口を言う人
陰口をたたく人と対照的なのが面と向かって悪口を言う人ですね。
陰口をたたく人と対比しながら、その特徴を探ってみましょう。
自分に自信がある
陰口をたたく人は自分に自信がなく劣等感を持っている人が多いですが、面と向かって悪口を言う人はその反対に自分に自信がある人が多いですね。
自信があるから、面と向かって悪口を言って反撃されても対処できると思っています。
悪口を言うのも自分の方が上だと言うことを示すことが理由であることが多いのです。
気が強い性格
面と向かって悪口を言う人は性格的に気が強いという場合もあります。
陰口をたたく人の気が弱いのとは正反対ですね。
気が強い性格の人は物事を勝ち負けで判断する傾向があるので、悪口は言われた方が負けと考えているようです。
そのため、先手必勝で相手の悪口を言って言い負かすと勝った気分になるのです。
正義感が強い
中には正義感が強く相手を正しい方向に導こうとして批判をしてしまうため、悪口を言っていると周囲に思われる人もいます。
相手を正そうとしているので、面と向かって批判をすることになります。
批判の原因が善意に基づくものなので、むしろ対処の仕方が難しいという難点がありますね。
しかし、職場であれば真正面から自分の悪い点を指摘してくれる人は、貴重な存在だと考えましょう。
普通、周囲の人は何もしないか、陰口をたたくくらいが関の山ですから。
そして、面と向かって言う場合も、遠回しに言えば言うほどそれは相手に伝わりにくくなります。
つまり遠回しであるほど問題解決しずらく、また皮肉にとらえられることもあります。
仕事として考えた場合、問題をそのままにしておくことにより、会社に不利益になることもありますので、改善することが当然の行為と思われます。
まとめ
悪口と陰口の違いはおわかりいただけたでしょうか。
特に面と向かって悪口を言う人と、陰口をたたく人は対照的ですね。
しかし、陰口をたたかれても何のメリットもありませんが、面と向かって言われる悪口にはそれなりに自分の反省すべきことが含まれている可能性があります。
そう感じたときは、悪口と言うよりは根拠ある批判だという可能性が高いですね。
真摯に悪口の内容を受け止めて見ることも必要です。
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