職場の同僚などに聞きたくもない他人の悪口を聞かされて、つい同調してしまったことはありませんか?
特に職場には先輩や上司もいるので、その場にいない人の悪口を言われて同意を求められると、否定しづらいケースもあるでしょう。
しかし、安易に他人の悪口に同調してしまうことにはリスクが伴います。
悪口への同調にはどんな心理や対処法あるのかを考えてみましょう。
悪口に同調してしまう心理
本当は聞かされた悪口の内容に同意していないのに、つい同調してしまうのはなぜなのでしょうか。
悪口に同調する心理について考えてみましょう。
保身のための同調
悪口を言っている人が自分よりも立場が上の人であれば、それを否定することで次は自分の悪口を言われてしまうのではと考えてしまいます。
そのため、その通りだと思っていない悪口でもつい同調してしまうことがあります。
また直属上司でなくても、先輩や世話になった人など、自分よりも立場が上の人は意外に多いものです。
こうした人たちから悪口を聞かされれば、否定どころか曖昧にすることも出来ない場合があります。
自分の立場を危うくすることにもなるので、保身のために同調していしまうのです。
同意を求められて同調
職場などでは仲の良いグループや派閥などが存在することがあります。
こうしたグループでは、他のグループのメンバーの悪口を言って結束を固めようという心理が働きます。
そのため、ある人の悪口を言ったら、同意を求められることも多くなります。
そこで曖昧な返事をしていては、結束を乱す人や仲間ではないと判断されてしまいます。
また、固定のグループでなくてもたまたま会話をしている中で、悪口を言った人が同意を求めてくることもあります。
悪口を言った人は自分を正当化するために、他の人の同意を必要としているからです。
同意を求められた人も、その場の雰囲気を壊さないように、空気を読んで同調する人が多いのです。
同調心理が働く
心理学的に同調した者同士は結束力が強くなる傾向があると言われています。
それは悪口を聞いてそれに同調した場合でもあり得ることです。
ただし、その同調は心から同調した場合に限られ、嫌われるのが嫌で同調したふりをした場合には結束力が生まれるはずもないですね。
人は好きなことや嫌いなことでも、共通点がある人同士は仲良くなることがよくあります。
悪口に対する同調心理もそれと同じ効果があるようです。
悪口に同調しない方法
悪口に同調しない方法にはどのようなものがあるでしょうか。
建設的な方法で結束を高める
悪口に同調することで仲間意識を高めるという効果もありますが、悪口でつながっている仲間意識はもろいのも確かです。
なぜかというと、悪口が自分に向かってきたらどうしようという不安を常に抱えてしまうからです。
結束を高めるつもりなら、他人の悪口ではなくポジティブな方法で結束を高めましょう。
同じ目標を持つなど建設的な方法はいくらでもあります。
悪口を言い合うようなグループになってしまったら、もっと建設的な方法を提案してみましょう。
それを受け入れられないような人たちばかりであれば、距離を置くのもやむを得ないでしょう。
なるべくはっきりと同調しない
特に仲良しのグループではない、その場限りの会話をしているグループならば、同意を求められてもはっきりと同調しないことが大切です。
はっきりと同意してしまうと、いっしょに悪口を言っていたと言われても否定できなくなります。
後で悪口を言われた本人に問い詰められることを前提として、そのときに自信を持って否定できるようにすることが重要です。
そうですよねというと同意してるように見えるので私は、「そうなんですか~…?」と言って流します。
で、笑って「皆さん大変ですねー、私なんか馬鹿だからあんまりよくわらなくて…。
自分のことでいっぱいいっぱいですよ~…あはは~!そう言えば、この前ー…」ってな感じでわざと馬鹿キャラ偽って話をそらします。
まとめ
悪口に同意を求められるほど困ることはありませんね。
特に悪口の対象となっている人に何の恨みもなく、むしろ好意的な場合には困ってしまいます。
しかし、後で悪口を言われた人とトラブルにならないよう、同意できない悪口にはうまく対処しましょう。
その場しのぎで適当な相づちを打っていると、後で大変なことになりますよ。
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