悪口を言うのはコンプレックスの裏返しであることもあります。
コンプレックスは日本語では劣等感という意味で使われている言葉です。
ちなみに英語では’Inferiority Complex’なので、コンプレックスだけでは「感」と言う意味しかありません。
それはともかく悪口がなぜコンプレックスの裏返しなのでしょうか?
今回は悪口がコンプレックスの裏返しになっていることについてお話します。
コンプレックスと嫉妬を感じている人が悪口を言う
人は少なからずコンプレックスを抱えています。
言葉を換えて言えば、自分が理想としているものや目指しているものがあり、未だ届いていない状態と言ってもいいでしょう。
もしくは諦めている状態かもしれませんね。
そんなときに、自分の理想を持ち合わせている人に出会ったら、人はどんな反応をするでしょうか。
まず考えられるのは、うらやましがる、憧れる、嫉妬すると言ったところでしょう。
そしてこの中で特に嫉妬を感じる人は、コンプレックスの裏返しで悪口を言ってしまうのです。
嫉妬とコンプレックスは近い関係にあって、悪口を言うときも嫉妬とコンプレックスが絡み合って悪口を言うことが多いのです。
美人に対して「美人だけど性格が悪い」と悪口を言う場合には、相手の美しさに嫉妬しているのがひとつの理由です。
もう1つの理由は、自分が理想の美しさに届いていないコンプレックスの裏返しとして、自分を慰めるために悪口を言うのです。
例えば、結婚したくてもできないでいる人が、結婚が決まった女性の相手を「レベルが低い」と悪口を言ったり、収入の低いことに引け目を感じている人が「金持ちは性格が悪い」と悪口を言うのも、すべてコンプレックスの裏返しによる悪口です。
「酸っぱいブドウ」という話が有名で、高い木になっているブドウを美味しそうだと思って、何とかして取ろうとしますが、何度挑戦してもとれません。
結局無理だと分かると、「あのブドウは酸っぱくて不味いブドウだ。
とれなくていい。」という風に思い納得します。
悪口を言う人は自分が言われたら嫌なことを言う
悪口を言う人は自分が言われたら嫌なことを言っているという説もあります。
考えてみると、コンプレックスは自分自身の弱点とも考えられるので納得がいく部分もありますね。
人のことを「あいつはバカだ」と言って笑っている人は、自分をバカだと思っているから、それを否定したり頭がいいと思い込んだりするために悪口を言うのです。
反対に考えてみましょう。
本当に頭がいい人は他人のことを「頭が悪い、バカだ」とは言わないものです。
東大生が頭が悪い人を馬鹿にしている姿は思い浮かびませんが、いかにも低レベルの人が人を馬鹿にしている姿はすぐに思い浮かべることができますね。
それだけ同じような光景を見てきた経験があるからです。
また、自分に自信がある人は、人の悪口は言いませんし、自慢をすることもありません。
自分に自信がなくて弱点が多い、コンプレックスが強い人ほど、自分に弱点がないことを強調したがるのです。
それが反動となって悪口や自慢につながります。
自分が言われたくないことを先に言ってしまうことで安心したいと思っているのでしょうね。
先に言ったからと言って自分が言われないとも限らないのですが。
悪口を言われたら言われたことをそのまま言い返しましょう。例えば、「キモい」と言われたら「そう言うお前がキモい」と言い返します。
これは簡単で一番相手にこたえます。
なぜなら悪口を言う人は、自分が言われたら一番嫌なことを言おうとするからです。#悪口
— ムソムソ心理学【人間関係の悩み】やっかいな人はこれで解決! (@yakkainahito) October 9, 2020
コンプレックを克服する方法
コンプレックスの裏返しで悪口を言ってしまう自覚がある人は、まずは自分のコンプレックスに向き合って克服することを考えましょう。
コンプレックスは完全にはなくならない
コンプレックスを克服しようと考えると、コンプレックをなくしてしまう方法を考えるかもしれません。
しかし、完全な人間がいないのと同じように、コンプレックスをまったくなくしてしまうことは困難です。
それよりもコンプレックスを持ち続けたままで、克服することを考えましょう。
他人と比較しない
コンプレックスは他人と比較することで自覚します。
背が低いというコンプレックスは背の高い人と比べるから感じてしまうのです。
まずは他人と自分を比較することをやめましょう。
もちろん簡単なことではありませんが、比較しないためには自分の弱点やコンプレックスよりも、自分の長所を見つけるようにするとうまくいきます。
長所に注目する
自分の悪いところに目が行ってしまうと、コンプレックスを強くする原因になります。
そこで自分の良いところに注目して、そこを伸ばすことを考えましょう。
意識が弱点からそれることでコンプレックスも弱まっていきます。
個性だと思う
嫌いなところや弱点だと思っているところを、自分の個性と考えることでもコンプレックスは克服できます。
むしろコンプレックスをバネにしてジャンプするつもりでコンプレックに向き合ってみましょう。
世の中には背の低い人も高い人もいるし、痩せた人や太った人など様々な人がいます。
違いがあって当たり前なのです。
背が低いプロバスケットボールの選手が跳躍力を鍛えて一流になるように、自分の弱点をプラスに変える努力をしてみましょう。
背の高い人で悩んでいる人もいると思います。
高くてもいじめにあい振られることも。
いきなり気にしないのは無理なので、受け入れてみていいところを探してみてください。
可愛い服が似合うとかブーツ履けるとか色々あると思いますよ。
まとめ
悪口を言う人は、コンプレックスの裏返しで悪口を言うことが分かりましたね。
そんな自分が嫌な人は、コンプレックスを克服することで悪口を言わないようにすることができます。
改善方法はあるのですから、克服に向けて頑張ってみましょう。
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