「オブラートに包んだ」という意味とは?
オブラートはデンプンで作った薄い膜のことで、粉薬を包んで飲みやすくするためなどに使います。
ここから「オブラートに包んだ」というのは直接ではなく、間接的にと言う意味になります。
悪口も「オブラートに包んだ悪口」と言うと、直接的な悪口ではなく、遠回しに表現した間接的な悪口という意味です。
結局、悪口なんだから直接的でなければ意味が通じないだろうと考えてしまいますね。
しかし、反対に悪口と捉えられないように表現するには、オブラートに包んだ言い方をすることには意味があります。
今回はオブラートに包んだ悪口の言い方について学んでみましょう。
言いたいことはオブラートに包むことで相手を傷つけずに伝えよう
たとえば太っている人に太りすぎは健康に悪いと伝えるときに、直接的に太っていると表現をすると悪口と受け取られてしまいます。
その結果、言いたいことの意図が伝わらず、むしろ悪口を言われたと勘違いされることで嫌われてしまうかもしれません。
仲の良い友人でも悪口がきっかけで疎遠になることはよくあることです。
そんなときはオブラートに包むことで、相手を傷つけずに伝えることができます。
オブラートに包んだ表現の例
オブラートに包んだ表現の例には以下のものがあります。
- いばっている → 自信がある
- ずるい → 世渡りにたけている
- 気が利かない → おっとりしている
- ケチ → 合理的に徹している
- 仲が悪い → そりが合わない
- 太っている → ふくよか
- 趣味が悪い → 地味な趣味、個性的な趣味
- 嫌い → 苦手
- うるさい → 元気
このように表現方法一つで大分印象が変わってしまうことがよくわかりますね。
友達に「最近太ってきたからダイエットしたら」というよりは、「だいぶふくよかになってきたからダイエットしたら」と言った方がマイルドな言い方になりますね。
あいつバカだよね → あの人あんま賢くないよね
あいつ嫌い → あの人ちょっと苦手
あいつ使えねー → あの人向いてないみたいだね
オブラートに包んでも悪口と思われることもある
実際のオブラートは体の中に入ると溶けてなくなってしまいます。
同じように悪口をオブラートに包んでも、オブラートが消えてしまえば悪口を言われていると解釈されてしまいます。
単なる遠回しの悪口になってしまうからです。
悪口と受け取るかどうかは、あくまでも言われた側の感じ方一つなのです。
自分では悪口にならないようにオブラートに包んだつもりでも、相手によっては悪口だと思われてしまう可能性は常にあります。
悪口と思われないようにオブラートに包むのは、気心が知れている友人に対してだけにしておきましょう。
あまりよく知らない人に対して助言をするのであれば、ストレートにこれは悪口ではないことを伝えた方がいい結果になりやすいですよ。
気を使ったつもりが逆効果にならないように気を付けましょう。
オブラートに包んだ悪口を言われても気にしない
悪口だと捉えられないようにオブラートに包むのと反対に、わざとオブラートに包んだ悪口を言う人もいます。
つまり遠回しに悪口を言う人です。皮肉や嫌みもこの類いですね。
遠回しな表現をすることで自分は頭がいいとひけらかす意図もあります。
また、オブラートに包むことで、文句を言われたときも悪口ではないと言い張ることができます。
実に用意周到ですが、むしろストレートな悪口よりも悪質な悪口を言う人とも言えます。
こんな悪口を言う人に対しては感情的になって反論したり、食って掛かると相手の思うつぼです。
相手はあなたのそんな反応を見たくて悪口を言っているのです。
むしろ無視したり、気にしていないふりをしたりする方が、相手の思惑を潰すことになります。
どんな悪口に対しても、無視やスルーをすることが最も効果が高いと覚えておきましょう。
気持ちを切り替えて、何を言われようと揺らがずにしっかりと良い仕事をしてください。
常に自分が満足できる仕事振りをしていれば、見ている人は見ています。
悪口おばさまの評価を気にしているうちはまだまだですよ。
まとめ
オブラートに包んだ表現というのは、良くも悪くも使うことができます。
親しい友人には悪口にならないようにオブラートに包んだ表現をしてみましょう。
反対にオブラートに包んだ悪口を言われたら、気にしないようにしましょう。
向きになると相手の思うつぼですよ。
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