悪口を言う人はそれぞれ理由があって悪口を言っていますが、そのどれもが何のプラスにもならない、いわゆる「誰得」状態です。
その理由は次の通りです。
悪口はストレスの発散にはならない
不平不満が多い人はストレスの発散のために悪口を言うと言いますが、悪口はストレス発散どころか反対にストレスをため込んでしまう可能性があります。
悪口を言っているときは、その悪口の原因となった場面が頭に思い浮かんでいます。
人間の脳は現実ではなくても、そのイメージを現実と変わらずに受け止めてしまうものです。
つまり、マイナスのイメージをもう一度体験しているのと同じなのです。
その結果、ストレスがたまってしまうことになります。
反対にプラスのイメージを行うことはイメージトレーニングになるので、良い結果をもたらします。
必ずしも、人が集まれば悪口を言うとは限りません。
幸せな人は、人の悪口や不平不満は言いません。
悪口を言う人は、いつも頭の中が不平不満でいっぱいです。
悪口を言う集まりからは、離れた方がいいと思います。
ネガティブな思考は近くにいると移りますから、あなたの人生の質が悪くなります。
自分を悪いと感じている
人の悪口を言う人は他人を悪く言うことで、自分は悪くないと思い込もうとしています。
反対に言えば自分が悪いと心の中では感じている可能性が高いのです。
そんな気持ちを持って悪口を言っていると、マイナスのイメージトレーニングと同じで、自分が悪いと言うことを再認識するのと同じになってしまいます。
つまり悪口を言うほど自分が悪いという意識が強くなってしまうのです。
周囲から嫌われる
悪口を言うことは周囲に「あの人は悪口ばかり言う人」というマイナスのイメージをすり込んでいるようなものです。
中には同じように悪口が好きな人もいますが、普通は悪口ばかり言う人は嫌われます。
それは自分に対しても悪口を言っているかもしれないという不安があるからです。
つまり、悪口を言うことは自分で自分の首を絞めていることに他ならないのです。
悪口は正確に伝わらない
悪口を言ってはいけない理由のひとつに、悪口に限らず自分が伝えたいと思ったことはほとんどの場合正確に伝わることがないからです。
特に悪口のように人の感情を刺激する言葉は、聞いた人によって受け止め方や受け取る意味が違ってきます。
軽い悪口や冗談のつもりで言った言葉が、相手を大きく傷つけてしまったと言うことはよくあることです。
たとえば、物事を解説するような場合は、誤解さえないように十分に準備した上で話をするので、比較的正確に内容を伝えることが出来ます。
しかし、悪口は感情的な上に日常会話として話すので、正確に伝わるかどうかを意識してはいません。
感情的な悪口は文法でさえでたらめのこともあるのです。
したがって、悪口を言ったときは聞いた人がどのように解釈して、他の人に伝えるのかは予想がつきません。
伝言ゲームのように最終的には全く違う意味で伝わることも考えなくてはいけません。
そしてほとんどの場合、自分が言った悪口は悪い意味で自分にブーメランのように跳ね返ってくることが多いのです。
敵を増やしてしまう
あなたが悪意を持ってある人の悪口を言うときは、悪意の対象者は悪口の対象者一人だけだと思っているかもしれません。
しかし悪口の相手には親しい友人や家族、場合によってはその人を尊敬している人もいるかもしれません。
つまり悪口を言ったことであなたに対して敵意を持つ人は、悪口の対象者一人だけではないと言うことです。
自分が思っていた以上に悪口が広まり、その悪口に対して悪感情を持つ人が多いことにびっくりすすかもしれません。
しかし、悪口を言うことはそれだけ敵を増やすことを覚悟しなければいけないのです。
自分だけは攻撃されずに安全なところにいて、相手だけを攻撃することは出来ません。
狙撃手は相手に攻撃されないように細心の注意を払って遠くから攻撃しますが、悪口はそうはいきません。
なぜなら誰かに聞いてもらうことで悪口となるので、誰もいないところで言う悪口は単なる独り言に過ぎないからです。
悪口を聞いた人が必ずいるので、自分は無防備だということを認識しましょう。
そう考えると普通は怖くて悪口は言えなくなるはずですね。
まとめ
悪口をやめた方がいい理由はいろいろありますが、最終的には相手や自分だけでなく、誰にとっても得がないからです。
悪口を言われた本人はもちろん気分が悪くなりますが、言った人もストレス発散にはならないことが科学的に証明されています。
さらには悪口を聞いた周囲の人にも言い影響を与えることはありません。
誰一人としてメリットがない行為は、やめた方がいいのはわかりきっていますね。
つい悪口を言ってしまう人は今からでも遅くはないので悪口を控える努力をしましょう。
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