悪口を言うことは言った方も受け取る方もストレスをためることは間違いありません。
しかし、時には悪口を言いたくなることもあるのは否定できませんね。
そこで悪口を言う代わりに心の中でぴったりすることわざを言ってみてはどうでしょうか。
ことわざには先人たちの知恵が込められていて、ひどい内容もユーモラスに表現したことわざもあります。
汚い言葉を口にするよりはよほどストレスになりません。
今回は悪口をことわざでマイルドに表現する方法を考えて見ましょう。
悪口を言いたくなったときに使えることわざ
誰かに悪口を言い返したいときは誰にでもありますね。
しかし、まともに悪口を受け取ったり悪口を言い返したりしたら、泥沼の悪口合戦になってしまうかもしれません。
かといって、何もせずにこらえているのも精神衛生上悪いですね。
そんなときにことわざを口にするとストレスの解消になり、たとえ誰かに聞かれたとしても直接的な悪口よりはマイルドに聞こえて一石二鳥です。
さっそく使えることわざをご紹介しましょう。
負け犬の遠吠え
「負け犬の遠吠え」は弱い犬が遠くから尻込みしながら吠え立てている様子から生まれたことわざです。
意味としては勝ち目のない相手を陰でののしることのたとえとして使われています。
使いどころとしては陰口をたたいている人に対して言うといいですね。
陰口を言う人は直接悪口を言う度胸もなく、直接対峙してはかなわないと思っているから陰口をたたくのです。
まさに負け犬の遠吠えというのにぴったりのシチュエーションです。
「負け犬の遠吠え」と言葉にすることで、陰口を言った人がびびりながら吠えている姿をイメージすることもできるので、悪口を返すよりはよほどすっきりするのではないでしょうか。
目くそ鼻くそを笑う・猿の尻笑い
「目くそ鼻くそを笑う」は同じような欠点を持っている人が、自分のことを棚に上げて笑っている様子のことです。
「猿の尻笑い」も自分も赤い尻をしているのに他の猿の尻を笑っている様子のことで、同じ意味があります。
どちらも自分の欠点を棚に上げて同じ欠点を持つ人を笑っている人をバカにすることわざです。
「どんぐりの背比べ」にも同じような意味がありますね。
自分もできないくせに他人の失敗を笑って悪口を言っている人に対して使いましょう。
張り子の虎
「張り子の虎」は中身のない作り物の虎のことですが、言葉通り中身がないくせに威張り散らしている人を揶揄することわざです。
職場には大して実績もないくせに年功序列で役職に就いた上司がいるかもしれませんね。
その上司がやたらと威張り散らして命令してきたら、心の中でこのことわざをつぶやいてみましょう。
このことわざは有名なので声に出すと意味がバレてしまうので注意しましょう。
同じような意味のことわざに「えせ侍の刀いじり」があります。
弱いサムライほど刀を抜きたがるという意味ですが、こちらも同じような状況の時に使ってみましょう。
面の皮の千枚張り
世の中には図々しい人や厚かましい人がいますが、そんな人に出会ったらこのことわざを使ってみましょう。
千枚も面の皮を張っているので、面の皮が厚い、厚顔無恥と同じ意味を持つことわざです。
「面の皮が厚い」と本人に言うことはできませんが、省略して「千枚張りですね」と言えば、本人に聞かれても本当の意味は通じないかもしれませんね。
でも、念のため心の中で言うのにとどめておきましょう。
空き樽は音が高い
中身のない器を叩くと高い音がするというのは、経験上誰でも知っていることですね。
「空き樽は音が高い」と言うことわざは、やたらとうるさい人を「音が高い」と例えたことわざです。
浅はかで中身がない人ほどおしゃべりだという意味になります。
周囲にやたらと中身のないおしゃべりをしている人がいたら、心の中で「空き樽は音が高いなあ」とつぶやいてみましょう。
天に唾する
「天に唾する」は上を向いて唾を飛ばしたら自分にかかるという意味です。
人を陥れようとして反対に自分がひどい目に遭うことを例えたことわざです。
悪口ばっかり言っていてそれがブーメランのように自分に降りかかってきた人を見たらこのことわざを使いましょう。
それと、似たようなのはありますよ。
たとえば、「天に唾して己が面に掛かる」
意味は、天に向かって唾を吐けば、その唾は自分の顔に落ちてくることから、他人を害しようとすると、かえって自身に災いが及ぶことです。
まとめ
悪口に関することわざはいかがでしたか。
直接表現するとかなりきつい内容でも、ことわざにしてみるとユーモラスに受け取ることができます。
直接的表現を使わずに揶揄することわざを考えた先人たちの知的レベルが高いことに驚きますね。
意味を知っている人もいるかもしれないので、ことわざも心の中だけにしましょう。
それでもかなりストレス解消になりますよ。
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