世の中には言ってはいけない悪口と言うものがあります。
もちろん悪口そのものを言ってはいけないという考え方もありますが、悪口の中でも言ってしまったら人間関係を大きく損ねてしまう悪口が存在します。
絶対に悪口を言わないのは難しい人が多いとしても、この「言ってはいけない悪口」だけは避けるようにしましょう。
今回は言ってはいけない悪口について考えて見ます。
人間関係を保つためには言ってはいけない悪口がある
「男はつらいよ」と言う映画の中で、主人公の寅さんがよく言ったセリフがあります。
「それを言っちゃあ、おしまいよ」というのがそのセリフですが、夫婦げんかで奥さんが旦那さんに「このごくつぶし」とののしったときなどに、このセリフを言うのです。
悪口は悪い言葉ですが、その中でも言ってしまったら人間関係の修復が難しくなる言葉があります。
つまり「言っていいことと悪いことがある」うちの、言って悪いことがその言葉です。
みなさんもつい悪口を言ってしまったとしても、こうした言葉だけは避けるようにしましょう。
身体的特徴をあげつらうこと
身体的特徴をネタにした悪口は絶対に言ってはいけません。
自分が言われたときのことを考えて見れば、言われた人の気持ちはよくわかるはずです。
身体的特徴は本人がコンプレックスを感じている部分でもあるので、それを直接悪口のネタにした場合は、言われた側は大きく傷つくのは間違いありません。
また、身体的特徴は誰が見てもはっきりと認識できるものがほとんどなので、言われた本人にも否定できない、つまり逃げ場がない悪口なのです。
まだ「仕事ができない」と言われた方が、言い訳や逃げ道はあるでしょう。
さらに身体的な特徴は自分でもどうしようもないことが多く、努力して直せない場合がほとんどです。
身体的な特徴の悪口を言うと言われた本人はもちろんですが、それを聞いた周囲の人も嫌な気持ちになります。
なぜかというと、人は誰でも身体的なコンプレックスを持っているものなので、そうした悪口を聞くと自分に言われたかのような気持ちになってしまうからです。
そして悪口を言われた人に感情移入して同情もするので、悪口を言った人は嫌われることになります。
悪口を言った方にも言われた方にも大きなマイナスとなります。
よっぽど自分の容姿に自信があるのでしょうね、この人は。
人を外見でしか見られない底の浅いつまらない人間ですね。
こういった人は安っぽいプライドが邪魔して人の意見も聞かないし、一生このままでしょう。
学歴に関する悪口
日本では学歴にこだわる人が多く、自分よりもレベルの低い学校を卒業した人を見下す傾向があります。
それに付随して収入が低い、入社した会社のランクが低いなども悪口の対象にされると、ひどく怒る人がいるのは事実です。
こうした傾向は男性に多いですが、特に女性からこうした悪口を言われるとひどく傷つく男性は多いでしょう。
寅さんの映画で奥さんが夫に「ごくつぶし」と言ってしまうのも、同じ理由で言ってはいけない悪口なのです。
また、出身校に関して悪口を言っているときに聞いている相手が、同じようなレベルの学校の出身者だとしたら、悪口を聞いた人まで敵に回すことになってしまいます。
この悪口もまた、言った人も言われた人も大きく損をする可能性がある悪口です。
反対に学歴が高いため悪口を言われることもありますね。
「○○大学出てるのにこんな仕事しかできないのか」と言う悪口が代表的です。
この場合は本人の努力が足りなくて言われている可能性が高いので、低学歴の人をバカにするのとはまた少し違いますね。
もっと頑張れという意味で、言ってもいい悪口に含まれるかもしれません。
宗教や民族に関する悪口
日本でもヘイトスピーチに関する法律が制定されたこともあって、レイシズムに対する認識も高まったように思えますが、まだまだ認識不足というのが現状です。
そもそも同じアジア人種なんだから、同じアジア人の朝鮮差別、アイヌ差別、沖縄差別は人種差別ではないという認識の人がまだたくさんいます。
また、日本には仏教と神道が定着していますが生活に密着しているため、宗教という感覚を持たない人が多いようです。
初詣に出かけたり厄払いをしてもらったりしているにもかかわらず、自分は無神論者だと思っている人が多いのです。
そのため宗教に関する認識不足で、神様を信じている人をバカにする悪口も平気で言ってしまいますが、これは大きな地雷を踏むことにもなりかねません。
実際に宗教的な批判をした本の翻訳に携わったというだけで殺害された日本人学者もいます。
宗教やレイシズムに関する悪口を言ってはいけないのは、自分を守るためという理由が大きいのです。
まとめ
言ってはいけない悪口は理解できたでしょうか。
何気なく言った悪口でも今日紹介した内容の悪口は、相手を深く傷つけたり、自分に大きく跳ね返ってきたりする悪口です。
言ってはいけない理由を十分に理解した上で、言わないように気を付けましょう。
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