友人と言っても友達から親友までありますが、共通しているのは血のつながりはないという点です。
親友でも一緒に生活しているわけではないので、お互いに知らないことはたくさんあるでしょう。
親友だと思っていても相手はこちらを親友だと思っていないことさえあります。
もちろん親友だと思っている人でも自分の悪口を言うことがあります。
今回は友人の悪口を言う心理について考えてみましょう。
友人の悪口を言うの嫉妬が原因?
友人は家族ではありませんが、知らない人と比べると自分に近い存在と言えるでしょう。
しかし、距離が近いことでいろいろと悪口を言うネタも増えるようです。
ここでは友人への悪口でありがちな事例を紹介します。
買い物依存症の友人への悪口
Aさんは友達Bがふられてから買い物で憂さ晴らしをしている状況になったことを、他の友人に話すという事例(すべて女性)。
- Bはこの間彼氏に振られて今のところ次の彼氏ができる様子もない。
- そのせいか最近はブランド商品を買いまくっていて、消費者金融らしき電話が会社までかかってきた。
- 男に振られたせいでそんな状態にまでなるのはかわいそう。
AはBを心配しているように見えますが、内心では次のような心理があります。
- ブランドものを身につけていたBに対して、Aにはうらやましいと思う気持ちがあったので現在の状況をいい気味だと思っている。
- 彼氏とうまくいっていたときも、うらやましいという感情があったので、振られたときはスッキリした気持ちになっている。
「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、友達は趣味や考え方が近いため親しくなります。
Bがブランド好きだとすれば、同じようにAもブランド好きなはずです。
しかし、給料を考えるとそれほどブランド品を買うことができないのに、Bだけがブランド品をたくさん持っていることに嫉妬を感じたのは間違いありません。
このように親しい関係にあるほど嫉妬という感情が発生しやすくなります。
なぜなら給料はたいして違わないのに友人が、自分が欲しいと思っているブランド品を買うことができるのはおかしいと感じるからです。
これがよく知らない人であれば、収入も分からないわけですから、嫉妬は感じないでしょう。
友人の夫の行動が怪しいとウワサ話をする主婦
Aさんは近所に住む友人Bさんの夫を駅でよく見かけますが、それに関しての悪口を井戸端会議で話しているという事例です。
- Bの旦那さんをよく駅で見かけるけどいつもスマホで話をしていてあいさつができない。
- 帰り道でスマホで話し込むのは少しおかしい、よほど帰りたくないのか、浮気をしているのか、変な仕事をしているのかもしれない。
この話はある人が駅の近くでスマホで話をしていたというだけの話ですが、わざわざ井戸端会議のネタにするのは、AさんはBに嫉妬しているのかもしれません。
考えられるのはBの夫の仕事が自分の夫に比べて、羽振りがいい仕事であることを嫉妬している場合です。
もうひとつはB夫婦の仲がいいことをやっかんでいる場合。
どちらにしても自分たち夫婦よりも幸せそうなことに嫉妬して、何でもないことを悪口の材料にして少し波風を立てようという心理がうかがえます。
井戸端会議の話というのはあっという間に近所に広まるので、Aはそれを知っていて話題に出した可能性が高いでしょう。
悪口を言われることには気を付けた方がいいですが、何でもないことまでネタにされ、想像をでっち上げられてしまうとお手上げですね。
最初は当たり障りのない互いの子供の話ですけども、それもネタ尽きたらやはり陰口悪口噂話に移行してきますよね・・・。
本人は軽い愚痴のつもりなのでしょうけども、言い出したら止まらなくなると思います。
年上と結婚した友人の悪口を言う男性
Aは独身男性で最近結婚した友人Bの悪口を別の友人に話す事例です。
- Bの結婚相手は年上で、できちゃった結婚。
- Bは姉さん女房で甘えられると得意になっているけど、女の策略にハマったんじゃないか。
- 俺なら年上と結婚するくらいなら独身の方がいい。
男性の悪口は裏でどんな気持ちでいるのか分かりやすいと思う人は私だけではないでしょう。
Aは明らかにBに先に結婚されたことに対して、うらやましい、妬ましいと感じています。
自分が年下がいいからと言って、Bの結婚には何の関係もないことです。
できちゃった結婚であってもBが納得して結婚していれば、周囲がとやかく言う必要はありません。
心理学では自分の無意識の中での欲求と実際の行動が反対になることを「反動形成」を言います。
Aは心の中では「自分も結婚したいけど結婚できないかもしれない」という焦りを感じていますが、言い訳のように「年上と結婚するなら独身の方がいい」と反対のことを言っているのです。
本当なら年上でも何でも結婚したいのですが、先に友人が結婚してしまったので、焦りが生じているのです。
しかし、本人はBに対する悪口のつもりで話していますが、周囲から見ると負け惜しみにしか聞こえませんね。
嫉妬をしている人は自分から「嫉妬しています」とは言いません。嫉妬は恥ずかしい感情だということを知っているからです。
その代わりに嫉妬をしている相手に悪口や嫌味を言ったり嫌がらせをしたりします。#嫉妬
— ムソムソ心理学【人間関係の悩み】やっかいな人はこれで解決! (@yakkainahito) October 19, 2021
例えば、独身の人が結婚した友達に「結婚は人生の墓場」とか「早まったんじゃないの」と言う場合は分かりやすい。
他人の悪口は言うものではないですが、特に嫉妬であることが分かりやすい悪口は言わないように気を付けましょう。もし言ったらあとになって恥ずかしいと感じるようになります。
— ムソムソ心理学【人間関係の悩み】やっかいな人はこれで解決! (@yakkainahito) October 19, 2021
■友達に嫉妬したときの対処法
・友達の幸せを喜べない人は自分が幸せになったときに喜んでもらえない(だから友達の幸せは喜ぼう)。
・嫉妬をバネにして努力しよう
・他人と比較するのではなく自分だけの幸せを見つけよう
・上を見るから嫉妬するのであって、下を見て安心しよう。
(続く)
— ムソムソ心理学【人間関係の悩み】やっかいな人はこれで解決! (@yakkainahito) October 19, 2021
(続き
友達に嫉妬したときの対処法を私なりに考えてみました。
「自分よりもいい思いをしている人は世の中にたくさんいる。自分が知らないだけだ。たまたま自分よりもいい思いをしている友達を知ったとしても、たくさんいる中の一人にすぎない。」こう考えると嫉妬心が消えると思いました。
— ムソムソ心理学【人間関係の悩み】やっかいな人はこれで解決! (@yakkainahito) October 19, 2021
まとめ
相手が友人であっても悪口を言う人は容赦ありません。
しかし、悪口を言う原因は自分の中にあるようです。
特に嫉妬が原因で悪口を言うことが多いのは、ある程度相手の性格や状況が分かっているからです。
コメントを残す