子供の頃は親や学校の先生から、「人の悪口を言ってはいけません」といわれて育ちます。
しかし、大人になるとそのことは忘れて、いつの間にか人の悪口を言うことも平気になってしまうというのが一般的です。
むしろ、人の悪口を言わない人は信用できないと考える人も一定以上いるようです。
しかし、なんとなく悪口を言うのは悪いこと、むしろ悪口を言わないのはおかしいと考えていますが、理論的に考えてみるとどうなのでしょうか?
今回は悪口を言ってはいけない理由について考えてみましょう。
悪口を言ってはいけない理論的な理由
論理的に考えて悪口を言った結果はどうなるのでしょうか?
人の言葉は正しく伝わらない
悪口に限らず言葉で意思を伝えようとするときに、相手に正しく自分の考えや感情が伝わっているかというと、そうでないことの方が多いのではないでしょうか。
特に短い言葉は誤解されやすくなりますね。
悪口は感情的に言うことが多いので、短い言葉になりがちです。
感情的であるために、自分の気持ちを論理的に伝えようとする気持ちも余裕もありません。
必然的に悪口が誤解されて伝わることも多くなります。
言葉が正しく伝わらないということを前提にすると、悪口ほど誤解されやすいので言わない方がいいという結論になります。
言葉は受け取り方しだい
言葉の意味は正しく伝わったとしても、その言葉の背景や感情までが正しく伝わるとは限りません。
聞き手の受け止め方や、悪口を言った人や対象者に対する気持ちにも大きく左右されます。
たとえば、AがBのことを「あいつは悪いやつだ」といったとしても、
・CはAがBの悪口を言ったことを重要と考える
・Dは素直に「Bは悪いやつなんだ」と受け止める
・Eは「Aは自分の悪口も言っているかもしれない」と考える
など三者三様の捉え方をします。
AがどういうつもりでBの悪口を言ったとしても、それを聞いた人はそれぞれ勝手な解釈をして受け止めるのです。
言葉は正しく伝わらないどころか、聞いた人の考え方、感情もプラスされるので全く違う方向で捉えられることがあります。
特に悪口は感情的な言葉なので、受け取り方も様々になりAの考えとは180度違う捉え方もされる可能性が高いのです。
悪口が伝わるのは本人だけではない
悪口はたとえ本人に直接言わなくても、回り回って必ず本人に伝わります。
しかも、前述のように正しい意味で伝わらないことが多く、又聞きになると中間の人の感情や考えまでが加わって、むしろ正しく伝わることは不可能と言えます。
さらに悪口は本人だけなく、その周囲にの伝わることになります。
悪口の対象者の友人や親しい人はもちろん、その人を尊敬する人もいるかもしれません。
つまり悪口を言うことで悪口の対象者だけでなく、その周囲の複数の人間から悪感情を抱かれることになります。
その結果は決して良いものにはならないことは想像がつきますね。
自分の評判が落ちる
人の悪口を言うことで、その人の評判を落とそうと考えても、結果的には悪口を聞いた人のうち、一定以上の人は悪口を言った人に対していい印象を抱かないでしょう。
つまり自分の評判も落としてしまう可能性が非常に高いのです。
悪口を言われた人もいくらかは評判を落とすことになりますが、言った本人も評判を落とすのであれば、誰も得をすることはありません。
自分の評価が落ちるからです。
実際言ってみるといいよ。
周囲の反応はしっかりと見ておいたほうがいい。
まとめ
悪口を言ってはいけない理由はおわかりいただけたでしょうか?
悪口を言うことは、結局は自分の身に良くないことが降りかかるブーメランのようなものなのです。
感情的になって悪口を言う前に、少し冷静になってよく考えてみましょう。
怒りは6秒数えている間に収まると言われています。
感情コントロールは重要なことですね。
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