悪口を言う人はなぜ悪口を言ってしまうのでしょうか?
実際に悪口を言っている本人にもその心理はよくわかっていないのかもしれません。
しかし、悪口を言ってしまう心理は分析できるはずです。
今回は悪口を言う人の心理についてお話します。
悪口を言う人の心理
悪口を言ったとき、人の脳にはドーパミンという物質が放出されていると言われています。
ドーパミンは快楽物質なので、悪口を言うと快楽を感じてしまうのです。
そのため悪口は依存症の一つとも言われることがあります。
それでは依存症でもないのに悪口を言ってしまうのはどんな心理が関わっているのでしょうか。
ストレスを発散したい
人はコンプレックスの裏返しとして悪口を言ってしまいます。
このときに悪口を聞いている相手が、その悪口に同調して肯定してくれることで「理解された」、認められた」と感じてストレスが軽減されます。
こうした経験があると、次もストレスを発散させるために他人の悪口を言ってしまいます。
同調してくれた相手は悪口を言った人と同じコンプレックスを抱えていて、同じようにストレスを発散しています。
こうして悪口仲間が増えていくのです。
しかしながら、井戸端会議で悪口を言うことは、心理的にはストレス解消で良いこと(不満がたまりすぎて爆発するよりも)だと聞たことがあります。
人の悪口を言っていたら、自分も必ず言われていると思うので、僕はただの悪口は言わないようにしています。
共感してもらいたい
人が悪口を言うときは相手に共感してもらいたいと思っています。
悪口を言って人をおとしめるというのではなく、共感してもらいたくて悪口を言うのです。
つまり悪口が目的ではなく、共感を得ることが目的です。
本当は悪口ではなく、自分の気持ちや経験などを話すことで共感を求めるのなら、誰も被害者はいないのでいいのです。
共感のためにダシにされた悪口の対象者にとってはいい迷惑です。
しかも共感を得た悪口は、どんどん広まっていく可能性が高い。
嫉妬している
相手への嫉妬から悪口を言ってしまうケースも少なくありません。
嫉妬すると言うことは相手をうらやましいという感情があります。
そう思ったときに素直に相手に伝えれば、むしろいいライバル関係になるかもしれません。
悪口を言ってしまった時点でそうした可能性はなくなり、自分をおとしめてしまうことになります。
マウンティングをしたい
プライドが高く、自分が常に一番でいたいと思っている人は、自分の立場が上であることを示すために悪口を言います。
いわゆるマウンティングという行為です。
しかし、自分の立場を常に上にするためには、あらゆる人の悪口を言って、自分よりも下にしなければいけません。
こうした考えだと常に悪口を言っている人として周囲に認識されてしまいます。
安心感を得たい
悪口を言ってしまう人の中には、自分が悪口を言われるのを恐れて先に悪口を言ってしまう人もいます。
つまり悪口を言うことで自分の不安を解消しようとしているとも言えます。
また、自分が嫌われているかもしれないという気持ちもあり、それを確かめるために他人の悪口を言って同意を得ようとする場合もあります。
いずれにしても自分の中にある恐れを払拭するために悪口を言って打ち消すのです。
悪口を言う人、いますよね。
ただ、多くの場合はもっと深いところに原因があると私は感じます。
さも自分が正しいと思い込み、悪口を(特に職場などで)言う人に共通している心理は、「恐れ」だと思います。
自分が悪口を言われる恐れ。
自分が認められていないのではないかと言う恐れ。
自分が嫌われているのではないかと言う恐れ。それら自分の中の「恐れ」を、相手の中に見てしまっているのです。
まとめ
悪口を言う人の心理はいかがでしたでしょうか。
こうした心理は特別な人だけが持つものではありません。
誰でも悪口を言う心理になる可能性があります。
悪口を言うことにはデメリットが大きいので、悪口を言う心理にならないように皆さんも気を付けてください。
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