
悪口と噂話の違いは分かりますか?
悪口とは他人の悪く言うことですが、噂話は必ずしも人の悪いところばかりを話すわけではありません。
よくある例を挙げると「〇〇さんとXXさんが付き合っているんだって」と話すことは、噂話の1つですが、悪口を言っているいっているわけではありませんよね。
ただし、噂話には悪意があることが大半で、悪意のある噂話は悪口と同じ意味になります。
今回は悪口と噂話の違いについて説明します。
噂話とは
噂話の定義を知るために辞書を引きます。
噂話の意味
◆うわさ‐ばなし【×噂話】 の解説
うわさ、世間話。◆うわさ【×噂】 の解説
1 そこにいない人を話題にしてあれこれ話すこと。2 世間で言いふらされている明確でない話、風評。
上記のように不確かな話や風評を話すことが噂話です。
悪意のある噂話が流れることもある
噂話というのは出所がはっきりしないことがほとんどなので、信憑性が薄いのが一般的です。
しかし「火のないところに煙は立たない」ということわざがあるとおり、ほとんどの人はまったくのウソではないだろうと考えて噂話をしています。
しかし、煙の原因となった火種が必ずしも噂話の対象者であるとは限りませんね。
嫌いな人の評判を落とすために噂を流している人がいるかもしれません。
そう考えると悪意のある噂話は、悪口と同じ意味を持つようになります。
ただし、悪口よりも噂話は出所を特定するほうが難しいでしょう。
悪意のある噂話を流す人は、出所が自分だとは感づかれないように注意するからです。
それでも噂話が広がっていくのは、聞いた人が興味本位で話を広げていくからです。
それだけ噂話が好きな人が多いというのが現状です。
他人に興味がありませんって言ってますけど、噂話好きな人について興味もってますよね?
「なぜこの人は噂話が好きなんだろう?」って興味を持ってますよね?それと同じで、噂話してる人も「なぜあの人はAVに出てたんだろう?」とか、「なぜあの人はアイドルになったんだろう?」とかそういう興味を他人と共有するために、話題にするんでしょう
悪口と噂話
噂話にも悪口とさほど変わらない内容のものがあります。
それでは悪口と噂話はどのように区別したらいいのでしょうか。
噂話の大半は悪口
中にはどうでもいい内容の噂話もありますが、SNSで拡散されたり、近所や学校で広がったりする噂話のほとんどは悪口です。
人をほめるような内容の噂話と比べると、圧倒的に悪口の方が多いと言えるでしょう。
なぜなら、「他人の不幸は蜜の味」と言われるように、悪口を言われている人の不幸が楽しいという人が多いからです。
それにプラスして、悪口を言うことで仲間意識を高めたり、お互いに親しみを持ったりできることが、噂話を加速しています。
「人の不幸は蜜の味」と良く言いますね。
人間は少なからずこのような心が秘めています。
マスコミはこの心理を逆手にとって、針小棒大に報じるのです。
私は、噂はしんじません、、事実が確認されるまでは傍観してます。
しかし、「火の無いところに煙はたたない」と言うことは、何かがあるのでしょう。
間接話法効果
心理学には「間接話法効果」と言うものがあるようです。
褒め言葉にしても悪口にしても直接聞くよりは、第三者を通して間接的に聞いた方が真実味があるという効果です。
たとえば「あなたは歌がうまい」と直接ほめられるよりも、「〇〇さんが歌がうまいってほめてたよ」と言われた方が、うれしかったという経験はありませんか。
直接聞いてもうれしいはずですが、お世辞や社交辞令かと思ってしまうのが人間の心理です。
しかし、又聞きになると社交辞令かもしれないという気持ちがカットされて、素直にうれしいと感じるのです。
間接話法は他人の悪口を聞いたときにも効果があります。
直接悪口を言った人から聞くよりも信憑性が高く感じます。
例えば、〇〇さんをよく知らない人物から「〇〇さんは気が短くて怒りっぽいらしいよ」と聞かされるよりも、「Aさん(〇〇さんをよく知っている人)が〇〇さんは気が短くて怒りっぽいと言ってたよ」と聞かされたほうが、本当のこととして受け取りやすくなります。
第三者から聞いた悪口は信憑性が高いので広まっていく
間接話法効果は悪口に対しても効果があるので、第三者から聞いた悪口は信憑性が高くなります。
そのため噂話の中でも悪い噂や悪口は信じられやすく、それが原因で広まっていくことが多いのです。
なぜ信じられやすくなるのかというと、社会人として生活していれば他人の悪口を言うことは一種のタブーであり罪悪感を伴います。
それにも関わらず他人の悪口を言うのは、それだけ信憑性が高いと判断してしまうのです。
ですからタブーの薄い匿名のSNSでは、間接話法効果はありません。
SNSでの悪口の拡散や風評被害は、間接話法効果とは別に匿名性にその原因があるのでしょう。
まとめ
悪口と噂話について考えてみましたが、噂話の大半は悪口だという結論になりました。
噂話をする人は、本当はその話が真実かどうかはどうでもいいことなのだとも思います。
ただ、人の不幸を楽しんでいるのかもしれませんね。
運悪く噂話の対象にされてしまっても、気にすることはありません。
「人の噂も75日」と言う言葉もまた真実ですから。
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