悪口は基本的に人をおとしめるために言うものです。
つまりその内容についてはでたらめだったり、誇張していたりすることがほとんどで信頼が置けるものではありませんね。
悪口を言う側に都合のいいことばかりを言っているからです。
そうすると悪口に正論はないということになりますが、果たしてそうでしょうか。
正論を言って相手を非難したからと言ってそれが悪口ではないと言い切れるのでしょうか?
今回は正論でも悪口になるのかどうかを考えてみましょう。
本当のことも悪口になる
まず確認しておきたいのは、悪口が必ずしも嘘やでたらめだけではないということです。
つまり本当のことを言ったとしても悪口になる、と言うことについて考えてみましょう。
悪口は相手を傷つける言葉を言うこと
悪口にはいろいろ定義があるかもしれませんが、嘘やでたらめで相手をおとしめることも悪口であることは間違いありません。
特に自分よりも相手の立場を下にしたいと言うときには、こうした嘘やでたらめの噂話を流すことがあります。
しかし、悪口には本当のことを言って相手を傷つける目的の悪口もあります。
最も多いのは、相手がコンプレックスに感じている身体的特徴を、大げさに言いふらす悪口があります。
この場合の悪口は嘘ではありませんが、本当のことを言うことで相手を傷つけるので、むしろ悪質な悪口とも言えます。
つまり悪口はその内容が事実かどうかではなく、その内容で相手をおとしめたり、傷つけたりする目的で発せられたかどうかが問題なのです。
コンプレックスを指摘されて、傷つかない人っている?
事実だけど、心を抉られるよね。
開き直れる人なら、傷つかない可能性があるってだけだね。
名誉毀損は事実でも成立
名誉毀損罪は、悪口を言われたことで名誉が毀損されたときに罰する罪のことです。
この名誉毀損では言われた言葉がたとえ真実だったとしても、大勢の前で名誉を毀損されたのであれば罰せられます。
日常生活の中で言われる悪口もこれと同じで、内容が真実かどうかは別として、言われた人が傷つく内容であれば、それは立派な悪口として成立するのです。
正論であっても悪口になる
結論から言えば言っていることが正論であっても、受け止める人が傷つくのであればそれは悪口と見なすことができます。
反対に言えば、きついことを言っても相手が傷つかなければ悪口にはなりません。
たとえば相手のことを考えて、きつい言葉で相手を立ち直らせようとする意思があれば、悪口ではなくアドバイスと言うことになります。
また、批評が悪口にならないのは客観的に相手を見ることができて、良いところも分かった上で、悪いところを指摘しているからです。
これらのことを考えると正論と呼ばれていることでも十分に悪口になると言えるでしょう。
加えて正論を言う人は一般的な常識を並べているだけで、自分の考えに基づいて批判しているわけではありませんね。
常識と違ったことをしたからといって、誰にも迷惑をかけていなければ非難されることはありません。
そもそも正論を言う人が常識をすべて守っているかも怪しいので、自分のことを棚に上げている時点で、普通に悪口を言っている人とそれほど違いはないのです。
正論でも他人のキツい言い方だったり悪口を言ってる人は、周りに与える自分のイメージが悪くなっていることに気づかないのでしょうか?
正しくても間違っていてもその人の考え方だから尊重して、周りの空気を読んで口悪く言わないで慎みますよね。
まとめ
正論を言われてしまうと言った人が絶対的に正しく見えてしまいますが、絶対的に正しいものはこの世にはないと考えましょう。
ただし、正論を言われて傷ついた場合でも、反論することは避けましょう。
相手は自分が正義だと信じ込んでいる場合が多いので、何を言っても聞く耳は持ちません。
普通に悪口を言われたときと同じように、軽くスルーすることが大切です。
コメントを残す