悪口を正当化する人の心理:自分が傷つきたくない・プライドが高い・人から否定されるのが嫌い。言い訳:「本当のことを言って何が悪い」「毒舌家だから」「あなたのことを思って言っている」

明らかに悪口を言った人が悪いにも関わらず、抗議するとあれこれ言い訳して開き直る人がいます。

悪口を言ったことを正当化する人には、どのような心理が働いているのでしょうか?

今回は悪口を正当化する人の心理と言い訳について考えてみます。

自分を正当化する心理

悪口に限らず自分の言動を正当化する人の心理から考えてみましょう。

自分が傷つきたくない

自分を正当化する人は自分が傷つくことを恐れて、自分の非を認めようとしません。

つまり自分を守るために正当化しているのです。

この背景には強い自己愛があることがうかがえます。

子供を守る母親であれば、子供に注ぐ愛情を美しいと感じることができますが、自己愛のために言動を正当化する人にはそんな感情はわいてきませんね。

むしろ醜く感じてしまう人も多いでしょう。

まして、悪口を言ったことを正当化することは、他人は傷つけても、自分は守りたいという身勝手な心理も透けて見えるので、よけいに醜く感じてしまいます。

人間はなかなか自分のせいにはしない動物ですから、基本皆同じだと思いますよ。

その人は際立ってそれが目につく人なのでしょう。

ユダヤの格言でこんな言葉がありますよ。

人は転ぶと坂のせいにする。

坂がなければ石のせいにする。

石がなければ靴のせいにする。

人はなかなか自分のせいにしない。

なんで人の悪口言って自分を正当化しようとしてるのか私にはわかりま… – Yahoo!知恵袋

プライドが高い

特に男性に多いのがプライドが高いことが原因で、自己を正当化するタイプです。

悪口を言った相手に批判されたままでは、プライドが傷つくことになります。

さらにその悪口に正当性がなければ、他人からの評価が下がることになります。

そのため悪口を正当化して、自分は悪くないことを証明しようとするのです。

プライドが高いと相手に言い負かされることも負けだと感じてしまうので、悪口を正当化しようとします。

しかし、周囲の人から見れば悪口を正当化する人を高く評価することはありません。

しかし、プライドが高い人は自己評価さえ高ければ、自分自身をだます自己欺瞞であっても、プライドは傷つかないのです。

人から否定されるのが嫌い

悪口を正当化する人は悪口によって他人を否定するのは平気ですが、自分が否定されることは嫌いです。

悪口を言ったことを非難されると、ムキになって正当性を主張するのは自分を否定されることが嫌だからです。

このタイプは女性に多いですが、否定されるのが嫌いなので、自分をほめてくれる人や気の弱い人を周りに置きたがります。

会社の上司であれば、イエスマンを部下にしたがるタイプですね。

自分を正当化する人間には、『他人の評価』が効果的です。

「あんたが何を言おうと、私の評価は「あんたが間違ってる」ってことに変わりはない」

さらに間違っている理由をしっかり説明できれば、より良いですが別に出来なくてもかまいません。

反論すれば、「あー言えば、こう言う」んです。

有無を言わせない。

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悪口を正当化するための言い訳

悪口を正当化するための言い訳には、どのようなセリフがあるのか見てみましょう。

「本当のことを言って何が悪い」

悪口を正当化するときによく言われる言葉が「本当のことを言って何が悪い」です。

社会人として生活している大人であれば、この言い分が正しいとは誰も思いません。

小学生の子供が言うような悪口の正当化です。

悪口が本当のことであってもウソであっても、言われた人が傷付くことは言ってはいけないことは誰でも分かることです。

刑法の名誉毀損罪では本当のことでなくても、あたかも本当のことのように言った言葉でも名誉毀損罪が成立します。

本当のことなら何も言ってもいいというのは子供の言い訳に過ぎません。

「毒舌家だから」

自分を毒舌家だからと言って悪口を正当化する人もいます。

そもそも自分で自分を毒舌家だという人が、本当に毒舌家であった試しはありません。

毒舌家と呼ばれている人たちは、高い教養や知識がある人が多く、また、ある種ユーモアのセンスも備えています。

ただ単に悪口を言っている人は毒舌家と呼ばれることはありません。

他人を痛烈に批判することを毒舌と言いますが、周囲がその批判に対して納得していることが必要です。

自分勝手な悪口を言っている人は毒舌家とは言いません。

「あなたのことを思って言っている」

特に女性に多いのが「あなたのことを思ってアドバイスしているの」と言って、悪口を正当化する人です。

単なる悪口をアドバイスと言い張る神経はたいしたものですが、アドバイスと言っている割には本人に面と向かって言わないことが多いのは不思議です。

これも悪口がバレたときに自分を正当化するための言葉です。

アドバイスだと言っておけば、反論できないだろうと考えているだけです。

悪口をアドバイスだといってくる相手に、その悪口の内容を否定するとどうなるか?

「せっかく親切で言っているのに」と言われることでしょう。

これではこちらが悪くなってしまうので逆効果です。

そこで「私にはもったいないので」と相手を持ち上げるようにして断りましょう。

アドバイスを装って遠回しに言った悪口を丁寧に返されたことになり、相手は皮
肉と捉えるかもしれません。

感情的に返すよりはスマートなやり方です。

まとめ

自分のことは棚に上げて悪口を正当化する人には、基本的には無視をしましょう。

相手は攻撃的な人が多いので、悪口を言われても気にせず、関わりを持たないことが大切です。

感情的に反論したり、相手を追い詰めても何もいいことはありません。

むしろ余計なトラブルが増えるだけなので、気を付けましょう。

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