悪口は身を滅ぼす


悪口は身を滅ぼすという人もいますが、なぜ悪口を言うことが自分の身を滅ぼすようなことにつながるのでしょうか?

行ってみれば悪口は相手のみを滅ぼそうとして言う言葉のはずですね。

それが自分の身に降りかかるのはどうしてでしょうか。

今回は悪口が身を滅ぼすメカニズムについて検証してみましょう。

悪口は自分の評価を下げる

悪口が身を滅ぼす最大の原因は、人の評判を下げようとして悪口を言った人自身の評判を下げてしまうからです。

悪口には中毒性がある

悪口が自分の評判を下げてしまうのは、まず悪口には中毒性があり悪口を言い続けているとやめられなくなってしまうことが発端となります。

悪口を言うと脳内に快楽物質が抽出されるので、快感を覚えます。

一種のストレス解消状態になっていしまいますが、同時にストレスホルモンも出てしまうのでストレスもたまることになります。

そのためたまったストレスを解消するために悪口を言うという悪循環が始まります。

職場などで四六時中人の悪口を言っている人がいれば、その人は悪口依存症かもしれません。

悪口は信用を失う

悪口を言っている本人にとってはストレス解消かもしれませんが、悪口の対象となっている人や悪口を聞かされている人にとっては苦痛でしかありません。

悪口には仲間意識を高める効果もあるそうですが、悪口ばかり言っている人は悪口の対象に見境がありません。

悪口の対象が特定の人物だけであれば、同じ人を嫌っている人たちと仲間意識は芽生えるでしょう。

しかし、その場にいない人であれば誰の悪口でも言う人を見ていたら、自分がいないときは自分の悪口を言っているんだろうと誰もが思い始めます。

最初は悪口に乗っていた人も次第に不信感を抱いて、悪口を言っている人を信用しなくなるのです。

憎しみと悪口しかないなら、その状態は既に精神的に滅んでる状態といってよい。

少しの憎しみと悪口なら、誰しももってるから気にしなくていいよ。

憎しみと悪口は身を滅ぼすでしょうか? – 憎しみと悪口しかないな… – Yahoo!知恵袋

悪口を言う人は行動も信頼されない

たとえば職場で悪口ばかり言っている人を信用しなくなると、その人がいくら仕事ができる人でも、その人の仕事に関しても信頼できなくなってしまいます。

信用できない人がやったことを信用できなくなるのは当然のことですね。

そのため、その人がやった仕事に少しでも不審な点や、ちょっとしたミスがあった場合、さらに不信感を抱くことになります。

たとえ、悪口を言う人のミスでなかったとしても、最初に疑われるのは信頼を失っている人になります。

つまり悪口ばかり言っていると、きちんと仕事をしても信頼されなくなってしまう可能性があるのです。

陰口は悪口の効果を高めてしまう

他人から聞いたことは直接聞いた場合より信用されやすいという効果があります。

これはウィンザー効果と呼ばれていて、身近な例に例えると口コミによる効果が高いことがあげられます。

ある商品をその販売会社の人がほめても、つまりCMを見ても素直に信じられませんが、商品を使ってみた消費者がほめると信頼されやすくなりますね。

それを悪用したのがいわゆる「ステマ(ステルスマーケット)」や「さくら」と呼ばれる手法です。

これは、商品の販売会社の自作自演や雇った人に商品をほめさせることで信用を高めて売上を上げようとする手段です。

同じように陰口にもウィンザー効果があるので、軽い気持ちで言った陰口でも本人に伝わるときには、強い悪意があったと思われることがあるのです。

たとえば、同じ悪口でも本人に直接「腹が出てきたね、太った?」と言えば、言い方のニュアンスで軽口として受け止められるでしょう。

しかし、間接的に「○○がおまえのことをデブだと言っていたぜ」と聞いてしまうと、悪意が強調された上に真実だと思ってしまうのです。

間接的に聞くと信頼されやすい効果はありますが、正しい内容が伝わるとは限らないのです。

これは伝言ゲームをやったことがある人であれば、誰でもわかるでしょう。

つまり、陰口(直接言わない悪口)が本人に伝わったときは、悪口の中でも最も誤解されやすく、しかも間違った内容でも信じられやすいのです。

信頼を失った人の末路

悪口を言い続けて信頼を失った人は、誰にも信用されずに孤立することになります。

信用がある人であれば、多少仕事でしくじったとしても周囲の人がフォローしてくれるので大事にはなりません。

しかし信用がない人がミスをすると誰も助けてくれなくなるので、小さなミスでも大きなトラブルになる可能性が高くなります。

つまり、仕事もうまくいかなくなるので、上司や会社からの評価も下がることは間違いありません。

この状況が改善されなければ出世どころか、会社を辞めなければいけないことにもなりかねませんね。

つまり、最悪の場合には言葉通りに悪口が身を滅ぼすことになってしまいます。

まとめ

悪口が身を滅ぼすというのは言葉だけではなく、現実にも起こりうることです。

自分はつい悪口を言ってしまいがち、悪口を言っていると盛り上がってしまうという人はこれをきっかけに少し考え直してみましょう。

悪口が止まらなくなる前に、直さないと身を滅ぼしてしまうかもしれませんよ。

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