同僚や部下は自分と対等あるいは下の立場の人になります。
ここではは同僚や部下が悪口の対象となる事例を紹介します。
同僚や部下の悪口を言う人の事例
同僚や部下の悪口を言う人はどんな心理で悪口を言っているのでしょうか。
同僚を協調性がないと非難する人
同じ職場で仕事をするときに協調性は大事な要素になります。
特にプロジェクトチームといったグループ単位での作業は、独りよがりな人がいるとチームワークがまとまらずプロジェクトも失敗する可能性が高くなります。
そのため同僚を協調性がないといって悪口を言う人には、それなりの合理性があるように見えます。
しかし、以下のような理由で同僚を協調性がないと悪口を言っている人はどう思いますか?
- 悪口の対象者は国立の有名大学を卒業して優秀なはずなのに変人と言う
- 自分の仕事が終わったからといっては、残業もしないで帰ると非難
- 自分のことしか考えず組織全体で仕事をするということが分かっていないと非難
悪口を言う気持ちも分からなくもないですが、悪口を言っている人には学歴コンプレックスがあるように感じます。
悪口を言っている人は有名大学を卒業していれば優秀というステレオタイプの考えを持っていて、自分は有名大学出身ではないのでとても能力ではかなわないという劣等感を持っているようです。
また、自分の仕事が終わったから帰るというのはある意味では当たり前のことで、他の人を手伝う義務は本来ありません。
分業で作業をしているのであれば、コミュニケーションが苦手な職人気質の人でも、専門分野では高い能力を持っていることが多いので、その場合は仕事上ではむしろプラスになります。
悪口を言っている人は自分に学歴コンプレックスがあり、そのせいで仕事ができないと思い込んでいます。
本来は入社してからの努力のほうが重要ですが、努力を怠っているので実力がないことに気付いていないのです。
そこで悪口の相手が優秀なのは学歴のせいだと信じ込み、自分の無能を隠すために相手の悪い部分を強調して悪口を言うことで自分を納得させていると言えるでしょう。
悪口がコンプレックスの裏返しだという典型的な例ですね。
無駄話が協調性の判断基準なんですか?
勤務時間中に無駄話って強要するものなんですか?
コミュニケーションが仕事の内容の中から生まれない状況自体がオカシイと思いますけど。
お喋りしないと協調性が無いと言い切る質問者様が変わらないとと思いました。
自分の学歴が低いことがコンプレックスになっている人は、有名大学を卒業した同僚などが失敗したときに、学歴は役に立たないという悪口を言います。
自分も同じ大学出身であればこんな悪口は言わないので、明らかにコンプレックスの裏返しであることがわかります。
— ムソムソ心理学@悪口は災いの元 (@yougaku80) August 3, 2021
自分も頑張って有名大学に入れば良かっただろうと言う人もいますが、学歴は事実上ほぼ世襲制になってしまいました。
高学歴の親が高収入となって子供に良い教育をすることができるからです。
こうして自分ではどうしようもないことで差が付いてしまうと、コンプレックスを抱きやすいのです。
— ムソムソ心理学@悪口は災いの元 (@yougaku80) August 3, 2021
不倫をしている同僚の告げ口を上司にする人
不倫は悪いことだというイメージが定着しているのは事実ですが、不倫そのものは犯罪でも何でもなく、プライベートのことに過ぎません。
不倫された配偶者は当然怒るでしょうが、第三者が不倫についてとやかく言う権利はないはずです。
それを上司に告げ口をするのは、明らかに上司の同僚に対する印象を悪くしようとしています。
もし同僚の不倫を本気で心配しているのなら、上司ではなく本人に直接注意したりアドバイスしたりするはずです。
また、悪口を言った人がその同僚よりも成績が悪い、実力がないということも明白です。
自分よりも成績が悪かったり実力がなかったりする人を陥れようとする人はいないからです。
そこで悪口を言った人には以下のような心理が隠れている可能性があります。
- 自分も恋愛や浮気をしてみたいけどできないのが不満。
- 仕事の業績が悪い自分よりも相手の印象を悪くしたい。
この悪口が成功するかどうかは、実のところ上司次第というところがあります。
もし上司にもそうした不倫願望があれば、プライベートに関することであっても悪口が功を奏して印象を悪くすることができます。
仕事には関係ないことでも、人事評価にプライベートが影響することは珍しいことではありません。
お酒好きの女性部下を非難する上司
大酒飲みの女性部下を非難する上司は「有名大学の出身者は優秀」というステレオタイプの考えに通じるところがあります。
つまり、大酒飲みは男性だけ良い、女性が酒を飲み過ぎるのは品がないというステレオタイプです。
しかし、お酒が好きかどうかは性別とは関係ない嗜好の問題です。
大酒飲みが健康に良いことか悪いことかは別にして、お酒を飲むこと自体に批判の要素はありません。
お酒を飲み過ぎた次の日にまったく仕事ができない状態だったり、休むことが多かったりすれば、批判の余地はあるでしょう。
それでも有給休暇をどんな理由で使うかは自由なので、本来は非難の対象にもならないはずです。
こうした女性に対してステレオタイプの考えを持っている上司は、残念ながら日本ではまだ多いと思われます。
仕事以外のことで上司の心証を悪くしたくないと考える女性の方は、上司の中には旧態依然とした考えを持っている人もいることは理解しておきましょう。
まとめ
同僚や部下の悪口を言う理由は悪口を言う人の中にあるようです。
相手のためを思って言っているように聞こえる場合でも、相手を蹴落とそうとする意図を隠している場合もあります。
悪口を言われる対象にならないように、相手がどんな心理で悪口を言うのかを考える必要がありそうです。
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